ついに第三波が来ました。

第三波は本当に来るのか?
インフルエンザと同時流行するのか?
日本も欧米のような状態になるのか?

そう心配していた人も多いと思いますが、
そんな中、ついに第三波の襲来です。

ここ1週間ほどの間に状況は目まぐるしく変わっています。
ここでしっかり情報を集めておかないと
かなりやばいですよ。

 

ということで今回は
『新型コロナ第三波』についてお伝えしたいと思います。

 

今回はまずは第三波の現状整理、
後半では今後どうなるか?という予想をお伝えします。

今回はこれらの情報だけでかなり盛りだくさんになってしまうので、
この第三波を乗り越えるために私たちはどうしたら良いか?
ということ、それからワクチンってどうなの?ということ
については来週あたりにでも、
改めてお伝えしたいと思いますので、
そちらもぜひお見逃しなく。

私は元中学校教師で、
今はビジネス系YouTuber、
SNSコンサルティングの仕事をしています。

ビジネス系YouTuberとしては
約10ヶ月にわたって、ずっとコロナの情報をリサーチしてきました。
たぶん一般の方の200倍ぐらいはコロナについて
調べていると思います。

また社会科の教員として10年以上教壇に立っていますので、
医学の専門家ではないんですが、
社会的な見地からコロナ情報をまとめて皆様に有益な情報をお届けしています。

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また、もっと情報がほしいよという方は
Twitter等でも情報発信していますので、
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日本の現状

まず2020/11/11時点での日本の現状を見てみましょう。

スクリーンショット 2020 11 12 8 45 46

 

11/11現在、新たに1543人の新型コロナウイルス新規感染者、正確には検査陽性者が確認されています。

新規陽性者については、第二波の時には
「陽性者が増えても意味ない」とか
「検査の信憑性が」という声もあがっていました。

が、ここではそういう議論は置いておいて、
とにかく事実をお伝えしますね。

 

1500人を上回ったのは8月8日以来。
東京都は8月20日以来の300人超えとなる317人、
大阪府では最多だった8月7日を上回る256人。

北海道でも197人の感染が報告されています。

 ちなみに最新の情報では

東京は今日11/12、362人だったそうです。

陽性者の数字はこんな感じ。

 

専門家会議が出している指標のひとつである「病床のひっ迫具合」について。

現時点で確保できている病床の使用率が、11月11日の時点で病床使用率が25%を超えているのが、

北海道
宮城
東京
神奈川
愛知
大阪
沖縄

です。

25%超えというのは「ステージ3」の基準です。

 

続いて、1人の感染者が平均してうつす人数「実効再生産数」について。

実行再生数はというのは、あなたがコロナに感染した時に、
何人の人にうつすか?という数値。

1を超えると、拡大傾向。
2を超えると、倍々ゲームなので、指数関数的に増えていく状態といえます。

これが11月10日時点で、全国で1.26。(東洋経済オンライン)

東京は1.19、大阪は1.11、愛知は1.23。
北海道は1.68。

なので、北海道は指数関数的に増える一歩手前の状況に達していることがわかります。

 

北海道は独自の警戒レベルをステージ3に引き上げ、
11/11〜札幌・ススキノの飲食店の営業時間短縮などの措置を始めています。

そんな中ですよ、
11/10に北海道の鈴木直道知事と官邸で会談、
菅総理に支援を要請しています。

これ、すごいことですよ。
これは私の意見ですけどね。

まずいくら知事と言っても簡単には総理と会えないし、
しかも、コロナがこれだけ感染拡大している北海道で、
そこを留守にしてまで、総理に会いに行くって
どれだけすごい状況か想像してみてください?

北海道はそういう状況にあると考えた方が良いです。

 

その他の地域について、
大阪の吉村知事が
「確実に大阪において新型コロナの陽性者数が増加傾向にある。まさに第3波に入っている」
と発言している他、
鳥取、静岡、愛知、茨城などの知事も明確に『第三波』という言葉を使って、危機感を表明しています。 

 

 

専門家が語る現状

では、専門家はどう言っているのかというと、
政府の新型コロナ感染症対策分科会の尾身茂分科会長は
第三波という言葉の使用は避けつつも、
「急速な感染拡大に至る可能性が高い」と警告しています。

加藤官房長官も「第三波」について特に定義していないとのこと。

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補足

11/9、新型コロナ感染症対策分科会の尾身茂分科会長
「全国的に見ても感染が増加していることは間違いない」と述べ、
「適切な感染防止策が講じられなければ、急速な感染拡大に至る可能性が高い」と言っています。

厚生労働省の専門家会議は11/11の時点で、
「『第3波』かどうかは現時点では判断できない」とした上で
「11月以降増加傾向が強まっている。特に北海道や大阪、愛知を中心に増加がみられ、全国的な増加につながっている」
「入院者数や重症者数が先月末から上昇に転じ一部地域では病床の占有率が高まってきていて留意が必要だ」と注意を呼びかけています。

加藤官房長官は第三波について
「政府は具体的な定義を定めているわけではない」
と11/12時点で明言しています。

政府機関としては第三波という言葉は使わないということでしょうね。
まぁそもそも政府の機関は
「第三波が来たぞ〜」とは言わないですからね。

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話題になったのは11/11日本医師会の会見。
「新規感染者数は先月以降、再び増加の兆候が明確で、特に北海道での急増は大変憂慮すべき状態だ。第3波と考えていいのではないか」と指摘しています。

これをもってマスコミは「第三波だ〜」と騒ぎ始めたわけですね。

 

感染症の専門家である東京医科大学の濱田篤郎(はまだあつお)教授も
「11月に入って東京だけでなく、大阪や北海道などでも感染者数が増えるなど全国的に増加傾向にある。第3波に入って来ている可能性があるのではないか」
と分析しています。

ということで、
以上のようなことから「第三波が来た」と言えるのではないかと
私も判断しました。

 

なぜ広がった?

ではなぜここに来てまた感染が拡大しているのかというと、
可能性として3つの原因が考えられます。

1)気温と湿度の低下

2)人々の行動の変化

3)ウイルスの変異

 

1)気温と湿度の低下

冬になって気温が下がり、乾燥することによって、
ウイルスが死ににくくなり、空中を浮遊する時間が長くなるそうです。

つまり、空気感染やエアロゾル感染が起こりやすい環境になるということです。

気温が下がるとウイルスが活性化するとしたら、
それで今、北海道で感染が拡大しているということですよね。
だとすると、これから本州でも本格的な冬が到来し、
それによって北海道のような状況になっていく可能性もあるということです。

 

ただし、夏ぐらいには「コロナは気温と湿度に左右されない」
という研究結果もいくつか発表されていたので、
まだ可能性のひとつ、という感じですね。

 

2)人々の行動の変化

もうひとつの可能性としては、
人々の行動の変化。

感染が落ち着いたことで人々の気がゆるんで、
出かける人が増えたとか、
3密になるような状況が生まれやすくなったとか、
感染症対策を前ほどしっかりやらなくなったとか、
そういう行動の変化があったのではないかということです。

また、冬になって寒くなったことによって
手洗いをしなくなったり、
窓を開けなくなったりしているのではないか、
ということも指摘されています。

特に北海道は住居の機密性が高かったり、
寒さで、喚起したくてもできないような状況もありますから、
それらも感染拡大に影響しているのではないかという声もあります。

 

3)ウイルスの変異

3つ目の可能性としては、ウイルスが変異している可能性です。

「コロナなんて大したことない」
という人たちが見落としているのはここの部分で、
新型コロナウイルスは、感染力が高く、
その分、どんどん変異していくそうです。

だからわからないんです。

ヨーロッパでは今、第一波よりもずっと多くの感染者が出ていますが、
死者が少なかったり。
どんどん状況が変わっていくわけです。

どんどん変異していくのが、
この感染症の怖いところ。

今、ヨーロッパで感染爆発を起こしているのも、
中国・武漢で誕生したウイルスが変異したものだと言われています。

ヨーロッパ型の中でもさらに変異していて、
7月にスペインで生まれた型がかなり感染力が強く、
それがヨーロッパで今の第二波を引き起こしているのではないか?
ということです。

もし、なんらかの原因で日本に
スペイン型のウイルスが入ってきているとしたら?
もしくは、北海道で広まっているのが、
北海道で変異したウイルスだとしたら?

そのせいで今までよりも感染が拡大している、
という可能性もあるのです。

黒田誠・感染研病原体ゲノム解析研究センター長によると、
日本では3月以降、100以上の系統数に広がっているそうです。
なので、第一波の時と第二波の時は違う系統のウイルスなんです。

コロナ怖いぞ怖いぞとか、
たくさんの人が死にますよと言って不安をあおるつもりはありません。

 

第三波はどれくらい拡大するか?

さて、ではこの第三波は
日本でどれくらい拡大していくのか?

 

それはまだ誰にもわかりません。

それは、なんで感染が拡大しているのか?
という原因ですらも、
まだハッキリとはわからない状況だからです。

 

北海道の感染拡大が
『寒さ』によるものだったら、それがだんだんと南下して行く可能性はあります。

もし『ウイルス変異』によるものだったら、
徐々に南下していくというより飛び火、伝播です。

仕事で東京と北海道を行き来している人が、
ポンと他の都市に持っていきます。

どっちかはわかりません。

 

人々の行動の変化から来るものなら、
またがんばって、日本人特有のマジメさで乗り切れるかもしれません。

日本人、東アジア人が、
遺伝的・環境的にこのウイルスに強いとしたら、
またスーッと収束していく可能性もあります。

 

この中で最悪なのは、
ウイルスが変異しているという可能性ね。
そして、日本人は全然、耐性なんかもってなかったという場合。

この場合、日本は今、ほぼノーガード戦法ですから、
指数関数的に、感染爆発を起こしてしまいます。

 

元岐阜大学学長の黒木登志夫先生によると、
有効再⽣産数から試算すると
4 ヶ⽉後、来年3 ⽉初めまでに、
全国で約10万人が新規感染する可能性があるそうです。

 

私が独自に計算したところによると、
11月の終わりには1日5,000人、
12月には1日1万人を超える可能性があります。

ただし、このまま増え続けた場合にどうなるかということを、
純粋にチャートから分析した数字です。
ここに人々の行動とか、日本人の抗体とか、
いろいろな要素が絡んできますから、
あくまでも可能性のひとつとして考えてください。

 

ちなみに、この第三波について、
ワクチンは間に合いません。

日本で実用化されるのは5月ぐらいになるのでは?
という見方もあります。

 

これからどうなるか?

さて、日本はこれからどうなるか?ということですが、

まず、GoToキャンペーンについて、
感染拡大地域は対象地域から外す検討も必要
と医師会や尾身会長が声を挙げています。

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医師会は北海道について
「急速な拡大の兆候が見られたならば、柔軟に見直しを考えてもらいたい」

コロナ対策分科会尾身会長は、
北海道、東京などで感染が拡大していることを受けて、
「ステージ3」に当たると政府が判断すれば、
「GoToトラベルだけでなく、経済活動を今より抑制しなければいけない。強力な対応をする必要がある」と言っています。

尾身会長はちょっと濁しながら言っていますが、簡単に言えば、
状況がさらに悪化すれば、GoToキャンペーンやめるのはもちろん、
休業要請や感染地域への移動自粛も検討すべき、ということです。

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大規模イベントの人数制限については
もう来年2月末までの間、当面継続することを決める見込みだそうです。

つまり来年2月までは大規模なイベントはできません。

 

つまりですね、
これから感染が拡大していけば、

 

①地域ごとの営業制限要請

②該当地域をGoToキャンペーンから除外

③地域ごとの休業要請

④地域を限定した緊急事態宣言

⑤全国でGotoキャンペーンの中止

⑥全国規模での緊急事態宣言

 

という流れで
対応が進んでいくと考えられます。

 

では、この第三波を乗り越えるために私たちはどうしたら良いか?
ということ、それからワクチンってどうなの?ということについては来週あたりに、
改めて動画にまとめてお伝えしたいと思います。

ぜひチャンネル登録をよろしくお願いします。