1年後、あなたの今の仕事はあるでしょうか?
あなたの会社は、あなたを雇ってくれているでしょうか?
よく
「クリエイティブな仕事はなくならない」とか
「フリーランスが最強」みたいな話も聞きますが、
そうじゃなくて、これからもサラリーマンとして
生きていきたいという人もたくさんいますよね。
じゃあ、
1年後、5年後、10年後に、会社から、
社会から必要とされている人材になるにはどうしたらいいか?
そのためには
「雇われる力」と「稼ぐ力」が大事なんです。
ということで、
今回は「雇われる力と稼ぐ力 〜10年後も必要とされる人材になる〜」
というテーマでお送りします。
前半では「雇われる力」について
後半では「稼ぐ力」について、
それぞれの力を高める方法をお伝えしていきます。
このブログでは「好きを仕事に自分らしく生きる」をテーマに、
ビジネスや自己啓発、未来予想、社会システムに関する記事を配信しています。
ビジネスやこれからの社会について興味あるよという方は、
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仕事消滅時代
最近「仕事消滅時代」なんて言われますけど、
みなさんは5年前、
2020年がこんな年になると予想してました?
例えば、
AIに仕事が奪われるとか、
仕事がなくなるとか、
働き方が変わるとか、
2016年ごろからそういう情報が出始めて、
みんな、なんとなく耳にしていて、
なんとなくそうなるだろうなーとは思っていた。
アメリカとか、中国ではもうそうなりつつあるらしい、
というようなウワサも聞いていた。
でも
実際に日本がそうなるのはまだまだ先だろうなー
と思っていた。
みなさんどうですか?
私はそう思っていました。
AIに仕事が奪われるとか、
仕事がなくなるとか、
そんなんはまだまだ先のことだろうと。
なんだかんだ言っても、まだまだしばらくは
人間は泥臭く、力技でビジネスしていくんだろうなと。
私はそう思っていましたね。
ところが、ですよ。
コロナショックをきっかけに
なんとなく予想していた未来まで
3段飛ばしぐらいで一気に進んでしまった感じがしますよね。
ということで、
十分な心の準備もできていないままに、
AI時代、仕事消滅時代に放り出されてしまった。
そういう人も多いんじゃないでしょうか?
ところが、一方で、
数年前から「10年後にはこうなるぞ〜!」
と予想していた人たちもいました。
普通の人はどんなにがんばっても
秀才ぐらいにしかなれないと思いますが、
そういう人たちはある種の天才ですよね。
例えば、
ホリエモンとか、落合陽一さんとか、本田健さんとか。
今回はその中で、
藤原和博さんという方の考えを紹介します。
藤原和博さんとは?
藤原和博さん、
教育関係じゃない方はご存じないかもしれませんが、
公立学校初の民間人校長として
杉並区立和田中学校の校長を務めていた方です。
民間人校長というのは
教員免許を持った教員ではなく、
民間企業出身ということです。
東京大学経済学部卒業で、
リクルート社に長年勤めていた方ですね。
そこから杉並区の中学校の校長になり、
その後、橋下大阪府知事の特別顧問を勤めていたりする方です。
もうこの経歴だけ聞いても
普通のおっさんじゃないですね。
でも、
この人は、ホリエモンとか、橋下徹さんみたいに
鋭いタイプ、悪く言えばキッツいタイプのリーダーじゃないんですね。
温和で、いいおじさんって、感じの方ですよ。
ずっとサラリーマンとして勤務してきた方ですから、
世の中の酸いも甘いも噛み分けて、
ある意味、常識とか、フツーの人たちの事情も踏まえた上で
先進的な意見を噛み砕いて教えてくれる。
そういうタイプの方です。
その藤原さんがこれからの社会や仕事について
2016年に書いた本が、
「10年後、君に仕事はあるのか?」
という本です。
世の中が大きく変わっていく不確かな時代に、
私たちはどんな力を身につけていけばいいのか?
ということを書いた本です。
この本のおもしろいところは、
「雇われる」前提で書かれている本なんですね。
「これからの働き方」系の本って、
「そんなんサラリーマンには無理だよ」
って内容多くないですか?
最終的に
「フリーランス最強」
「専門性を身につけて雇われずに生きていこう」みたいな。
そういう情報って
まぁ勉強にはなるんだけど
「いや、俺は別にそこは求めてないんだよな…」
という人も多いと思います。
でもこの本は「10年後も雇われる」
ということを前提に書かれている。
そして、もうひとつ興味深いなと思ったのは、
「10年後」
ってことですね。
2016年の10年後なので、
2025年あたりを想定して書いている。
2016年当時、多くの人は
「へー、10年後、そんな未来がくるんだ」
と思って読んでいたと思うんですよ。
でも、コロナで時代が一気に進んでしまった。
それを考えると、もしかして、これ、
今一番使える情報なんじゃない?
もうここ数年でそうなるんじゃない?
と、思いました。
ということで、
今回はこの本の中から
「雇われる力」と「稼ぐ力」に注目して、
みなさんにご紹介したいと思います。
雇われる力
まずは「雇われる力」について。
先ほども言いましたが、
いくら時代が変わったと言っても
「いや、別にフリーランスとか、起業とか、
そういうことは考えてないだよねー」
という人も多いと思います。
そういう人にとって大事なことは何か?
ここでは雇われる際に大切な力をまとめて
『雇われる力』と言っています。
これは図にするとこんな感じです。
まずは人間力
社員の採用を決める人事部長が一番面接で見極めたいのは
どこか?
それは『人間力』の部分だそうです。
なぜなら、
人柄が悪い、信用できない、そういう人とは
そもそも一緒に働きたいと思わないからです。
どんなに能力があっても
人をいじめるとか、性格が悪いとか、
それじゃ組織として成り立ちませんよね。
なので、まずは基礎的人間力を見たい。
その中でも特に重要なのは
『人柄』と『体力』だそうです。
性格が良くて周りの人とうまくやれるか?
そして、ちゃんと働き続けられるか?
そこは人を雇う上での大大大前提になります。
情報処理力
次に重要なのが、情報処理力です。
効率的に働けるか?
生産性が高いかどうか?
業務を素早く処理できるか?
1+1は?
と聞かれたときに、素早く正解を出せる力のことです。
ということ。
ここで重要になるのが学歴です。
学歴が高い人、偏差値が高い人は
この情報処理力が高い可能性が高い。
目標に対して、やるべきことを見極めて、
てきぱきとそれをこなしていく。
そういう人が受験を勝ち抜いていけます。
だから、少なくとも20代前半ぐらいまでは
学歴が高い人の方が情報処理力が高い可能性があるということです。
そもそも20代前半なんて、
スキルも実績も低くて当たり前ですから、
じゃあどこで測るかというと学歴だったわけですね。
特に昔はコンピュータが普及していなくて
いろいろなことを手作業でやっていたので、
このやるべきことをテキパキとこなす力、
つまり情報処理力が、
採用の際にめちゃくちゃ重視されていたんですね。
今ではそれが変わりつつありますが、
効率性、生産性を重視するという意味では
情報処理力は相変わらず大事です。
情報編集力
最後は情報編集力。
これからの時代はこれがとても大事です。
雇われる力を高めたければ、
情報編集力を高めなさいと藤原さんは言っています。
先ほど、
素早く計算して、正解を出せる力のことを情報処理力と言いましたが、
正解がなかったり、正解が1つではない問題を解決する力を情報編集力といいます。
これは藤原さんの言葉ですが、
文科省はこれを「思考力・判断力・表現力」と呼んでいます。
もうちょっと具体的にいうと、
コミュニケーション力だったり、
ロジカルシンキングだったり、
プレゼン力だったり。
そういう力がこの情報編集力に含まれます。
なぜこういう力が大事なのかというと、
これからの世の中は、誰も正解がわからない時代になってくるからです。
そういう時代には、
いろんな情報を総動員して、自分で考えて、
最適な答えを見つけていく力が必要になってきます。
「AかB、どちらが正解か?」
ではなく、
「AとBのメリット、デメリットを比べると、
Aの方が良さそうである」
と判断する力が必要です。
大人が「雇われる力」を高めるためには
もしあなたが10代だったら
学校の勉強をがんばることはかなりコスパの良い投資です。
じゃあ、大人はどうしたら良いか?
どうしたら雇われる力を高めることができるか?
もちろん、読書するとか、
スキルアップするとかも大事だとは思います。
が、
一番重要なのは「信用」を積み重ねていくことだそうです。
目の前にいる人に真摯に向き合い、
満足させ、喜ばせ、ありがとうと言われること。
信用される人間になるために一番重要なのは
①挨拶をすること
②約束を守ること
③人の話が聞けること
の3つだそうです。
目の前の人を大切にして、
地道に信頼と共感を高めていく。
信用がある人には応援団がつくし、
援助も受けられるし、人脈も広がる。
社内での信頼も厚く、
お客様からも愛されている。
どんなに時代が変わっても
会社はそういう人をクビにすることはないですよね。
採用する際もまずはそういう人を求め流でしょう。
ということで、
雇われる力を高めるために、
ビジネスマンの皆さんがまずやるべきことは
信用を蓄積して、人間力を高めることです。
稼ぐ力
続いて、稼ぐ力について。
例えば、
コンビニのアルバイト。
時給いくらぐらいですかね?
今、900円ぐらいなのかな?
それに対して、
有名コンサルタントとかだったら、
1時間のコンサルティングで
10万円以上もらう人もいます。
両者の時給差は100倍です。
皆さんの時給は大体いくらぐらいですかね?
月収20万で、週休2日だとすると、
時給だいたい1000円〜1200円ぐらい。
月収40万の人は時給2000円ぐらいですかね。
かたや時給10万円、かたや時給1000円。
この差はどこにあるのでしょうか?
それは『希少性』だそうです。
レアだと高い。
つまり、
コンビニのアルバイトは誰でもできる。
だから時給が安い。
けど、ITコンサルタントとか、
そういう仕事はそれなりのキャリアと経験を積んだ人しかできない。
「できる人が少ない」つまり「希少性が高い」ということです。
その辺の石ころはゼロ円だけど、
ダイヤモンドはめちゃ高い。
それは希少だからですよね。
希少な存在で、そこに需要があると、
時給は高くなる。
そういうことなんですね。
稼ぐ力を高める方法
じゃあ、どうやって稼ぐ力を高めれば良いか?
というと、それは希少性を高めれいい。
レアな人材になればいい。
いや、そうは言ってもそんな簡単な話じゃねーよって感じですよね。
そうなんですね。
じゃあ、どうやったら希少性を高められるか?
それは「キャリアを掛け合わせる」ということです。
皆さん、こんな話聞いたことありませんか?
スペシャリストになれと言われても100万分の1の存在に
なるのは難しい。
でも、100人に1人の存在だったらどうだろう?
学年で一番ぐらい。
例えば、学年で一番ゲームが得意とか。
学年で一番少年漫画が好きとか。
それくらいならなれそうじゃないですか?
そうやってまずは、100人に1人の存在になる。
そして、それを3つ掛け合わせれば、
100×100×100で100万分の1の希少な存在になれるよ!
という話。
これ結構有名な話で、
ホリエモンなんかも言ってるんですが、
たぶんオリジナルは藤原さんの話なんじゃないかなと思います。
仕事でいうと、
例えば、介護職の人っていっぱいいるし、あまり希少じゃないかもしれない。
でもこれが、医療機器メーカー営業からの、保険会社からの、介護職だったらどうでしょう?
珍しいポジションになりそうじゃないですか?
ただの『教員』なんて腐る程いるじゃないですか?
でも、
『教員』『コロナ』『YouTube』だったらどうでしょう?
たぶんいないですよね。
こうやって、自分の得意なことを3つ掛け合わせていくことで、
自分の希少性を高めることができる。
そうすることで希少な人材、レアな人材になるんですよね。
レアな人材っていうのは代わりがききません。
代わりが効かないってことはクビにできないということです。
高い給料を払ってでもつなぎ止めておきたいということです。
ということで、
これからも組織に所属して働いていきたいという人は
まずは信用を蓄積して「雇われる力」を高める。
そして得意を掛け合わせて希少な人材になり「稼ぐ力」を高める。
そういう戦略をとっていくと良いのではないでしょうか?