「私IT苦手、デジタル苦手」
「アフターコロナの社会で生き残れない!」
「どうしよう!」
という相談をよくいただきます。
とりあえず落ち着きましょう。
大丈夫です。
この世からアナログな仕事が消滅することはありません。
少なくともここ数十年は大丈夫です。
また、デジタルが苦手な人でも活躍していける仕事もたくさんあります。
ということで今回は
「アフターコロナでデジタル苦手な人が生き残れる仕事」
というテーマでお送りします。
前半ではまず
アナログな仕事はなくならないし、
デジタル苦手でも生き残れるから大丈夫だよ!という話。
後半では具体的にどういう仕事につけば
デジタル苦手でも生き残れるか?
というお話をしていきます。
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アナログな仕事は消滅しない
全員がカチカチMacうって、
VRのヘッドセットつけて
オンラインミーティングして
「へいSiri、あれ頼んどいて」
「あ、明日の美容院の予約、ネットでしておこう」
そういう仕事しか存在しなくなる。
そんな日は少なくとも数十年はやってこないでしょう。
フツーの人がフツーにやってる仕事も
残るものはたくさんあります。
人類の歴史を見てみると、
1700年代後半に蒸気機関が発明され、
そこからずっと「機械化」が進んできました。
工場とか、鉄道、工事現場なんかが
その良い例ですよね。
でも、これで人の仕事がなくなったかというと、
なくなっていませんね。
機械を動かす人、
機械を操作する人、使う人が必要だったからです。
工場でも、工事現場でもそうですよね。
そして、コンピュータやプログラミングの技術ができると
ボタンをピッと押せば、
そんなに難しい操作をしなくても
ほぼ自動でいろんなことができるようになりました。
じゃあ、
それで人間の仕事がなくなったかというと、
なくなってませんよね。
例えば、
ルンバができたからと言って、
掃除という仕事がなくなるかというとなくならない。
なぜかというと、
建物の構造、家具の配置、種類、
パターンが千差万別すぎるからです。
例えば、家具を自動的に避けたり、
部屋の隅ギリギリまで掃除することはできても、
コードをちょっと避けてその下を掃除したり、
物を一旦退けて掃除するなんてことは
できないんですね。
ましてや、棚の上の掃除とか、
整理整頓を伴うような作業は今のところロボットにはできません。
工事現場とか、建設現場でもそうですよね。
現場の状況が千差万別ですから。
ロボットに全自動でやらせることは今のところできない。
ショベルカーで土をガーッと大量に退けることはできても
自動で、ちょうどいい感じで穴を掘ったり、
自動で、ちょうどいい感じに土を動かしたりとかはできない。
コンクリート流し込む機械はできても
それを操作する人間は今のところ絶対必要。
工場の生産ラインみたいな
繰り返しが多くて単純な作業、
マニュアル化できる作業はどんどん自動化できるけど
個別対応が多いような仕事は
今のところ自動化していくのは難しい。
なんですが、こういう個別具体的な状況も判断して
もっと自動で動けるようにしようというのが
AIの技術なんですね。
人工知能です。
ものすごい量のデータから判断して、
いろんな状況に対応できる。
そして自動学習していきます。
例えば、こういうコードはどけていいとか、
こういう場合はこうした方がいいというのを
使えば使うほど学んでいき、
どんどん精度が上がっていく。
だから何十年後かには、
かなりの判断力を持ったロボットが登場し、
いろいろな仕事をロボットがやってくれる
ようになるだろうと言われています。
でも
まぁこれも現状だと限界はありますよね。
例えば、
掃除の例でいうと、
コードの下にホコリが溜まっている。
コードをどけよう。
でも、もういっぱいに伸びている状態で、どかせない。
とか、
引っ張ったら抜けちゃったとか、
そういう状況は、現状だとAIで対応できません。
そこまで学習させていくことも
可能だとは思うんですが、
おそらくめちゃくちゃコストが高くなる。
お掃除ロボット250万とかだったら
なかなか買えませんよね。
たぶん売れないの企業側も、
そういう物を開発しないでしょう。
ということで、
やはり一定数は人間の仕事は残り続けます。
8割の人は対応できる
もちろん、これからITを活用した
仕事はたくさん出てきます。
生き残る仕事でも
ITの使用は必須になってくるでしょう。
でもね、
8割の人は対応できるので大丈夫ですよ。
だって、
みんなスマホ使えるでしょ?
スマホって電話というより、
電話機能付きのコンピュータですからね。
30台以上の方、
20年前にこんな時代来ると思ってなかったですよね?
ほぼ全員が仕事でPC使って、
スマホ持ち歩いて、
どこでもインターネット使って、
主婦から子供までYouTube観てるなんて、
想像もできなかった。
普通のお母さんがLINE使ったり、
Facebook使ったり、YouTube観たりするようになるなんて
思ってもみなかったですよね。
でも、今、ほとんどの人は
それなりに対応できてるんですよ。
今「私、LINEすら使えないんですよ」って人、
あまりいないでしょ?
もちろん、国民全員にプログラミングしろと言われたら
それは対応できない人はたくさんいると思いますが、
そんなことが求められる状況は絶対にありません。
多くの人に求められるのは基礎的な力でしかない。
システムやサービスを作る側も、
できるだけ誰でも使えるシステムにしようと思ってつくっています。
意地悪してわかりにくいシステムをつくってやろうなんて
誰も思ってない。
だから、一般的なサービスは、
基本、勉強すれば誰でも使えるようになる。
もちろん最初は
「LINE?何それ、いいよ私は、そういうの苦手だから」
と思うかもしれませんが、
ちょっと使っていればすぐに使えるようになるんです。
でも
「ITが苦手な私は、
これからの時代生き残っていけないんじゃないか?」
というような不安を抱いている。
私のところにも相談がたくさん来る。
なぜか?
それは「恐れ」ですね。
怖いんですよ。
未知のものって。
わからないから。
その恐れが凝り固まって、苦手意識になり、
そこからさらに大きな恐れが生まれている。
それが
「IT苦手だともう終わりなんじゃないか?」
みたいな不安の原因なんです。
なので、そういう恐れは捨てて、
「自分もたぶんできるだろう」
と思って、新しいサービスやシステムを取り入れていく姿勢は必要です。
わからなかったらググる。
これから紹介する仕事も、
全くIT技術を使わないというわけではありません。
例えば、
昔の工事現場はほぼ手作業でやっていましたが、
今はショベルカーとかいろんな機材を使いますよね。
そういう変化はどんな仕事でも必ずあります。
でも、それは、その気になればみんな対応できるレベルのことなので
安心してくださいということです。
デジタルが苦手な人が生き残る仕事
というような前提を踏まえて、
後半では
「デジタルが苦手な人が生き残る仕事」
というテーマでお送りします。
ピンクカラー
ひとつ目は「ピンクカラー 」。
オフィスワーカーのことをホワイトカラーと言いますよね。
それに対して工場の工員など肉体労働者をブルーカラーと言います。
それに対して、
看護、介護、セラピストなどのコミュニケーションや共感が必要になる仕事を
ピンクカラー と言います。
ホワイトカラーも、
ブルーカラーもマニュアル化できるような仕事は
IT化が進むと機械がやってくれるようになります。
もしくは発展途上国の労働力にとって代わられます。
しかし、
看護、介護、保育士、セラピストなどのように
高度な「コミュニケーション」や「共感」をベースにした
仕事はなかなかコンピューターで代替しにくいと言われています。
アメリカでは工場がどんどん海外に移転していき、
多くのブルーカラーが仕事を失っているそうです。
それに対して、
看護師、介護士などはなかなかコンピュータでは対応できないので、
あまり影響は受けていないそうです。
もちろん、
カルテとか管理システムがIT化されたり、
アシストスーツとか、介護補助ロボットみたいなものは
どんどん出てきますが、
革新部分を機械に任せることはないでしょう。
例えば、
病院で、今にも死にそうな患者が
「へい!Siri!死にそうだよ!看護師さん呼んで」
「ワカリマシタ。シニソウトハ グタイテキニ ドウイウジョウタイデスカ」
とかやりとりできないですよね。
認知症のお年寄りがワーッとパニックになった時、
ペッパーくんじゃとても対応できない。
なので、
こういう仕事はITの力を借りつつも
ずっとずっとマンパワーを必要とし続けます。
似たようなパターンで、
専門性を持ちつつも、
「コミュニケーションを売る仕事」も
なくならないでしょう。
カウンセラー、コーチ、
教師ももしかしたら半分はここに入るかもしれません。
それから水商売、
マスターの人柄でもっている個人の飲食店
などもそうですね。
こういう仕事は、問題を解決することももちろん重要ですが、
「話を聞いてもらう」「話をする」というやりとりそのものがサービスなので
少なくとも数十年はコンピュータに仕事を奪われることはないでしょう。
この分野についてもだいぶ技術は進んできていますが、
「へいSiri!今日会社の部長がさぁ」
なんて話しても楽しくもなんともないですよね。
ただし、これらの仕事も必要最低限のIT化は必要ですね。
例えば、zoomで話すとか、ライブ配信するとか、
まぁLINEが使えればできるレベルの話なので、
苦手な人でもなんとかはなると思います。
現場仕事
続いては現場仕事。
工事現場、建築、塗装などですね。
これもどんどん便利なロボットは出てくると思いますが、
全自動で家が建てられるというようなところまでは
今のところは難しい。
なぜかというと、
個別事情が多すぎるからです。
例えば、建物解体して、
土台つくろうっていう時に、地面掘ったら、よくわからない配線が出てきた。
どこと繋がってるかわからない。
その線が生きてるか死んでるかもわからない。
みたいなことってよくあるんですよ。
そんなのはコンピュータで対応できないですよね。
だから、
現場仕事はいろんな補助ロボット、便利器具が出てくるけれども、
人の手がかかり続けるところです。
ただし、
これから世界的な不況が訪れた時に
需要は下がります。
なので、
業界として安心かどうかというと、
業界としてはかなり厳しいところはありますね。
清掃/家事代行
続いて、清掃や家事代行の仕事。
これも個別事情が多すぎるので、
なかなか自動化はできません。
水道掃除ひとつとっても、
水道の形状が違いすぎる。
布団を干すといっても、
布団の形状も違うし、
運び出すルートもみんな違う。
なので、こういう仕事も
完全機械化、自動化はしにくいです。
もちろん、
家事についても、ルンバとか、全自動洗濯機とか、
スチーム掃除機みたいな
便利なものはたくさん出てくるので、
そういうものへの対応は必要です。
スーパー店員
最後はスーパーやドラッグストア、ホームセンターの店員ですね。
食料品や生活必需品って、
だいたい今日ほしいとか、明日ほしいものですよね。
そういうものを近所で買うという流れは
しばらくは代わらないと思います。
東京とかだと頼んでその日のうちに来るサービスもあるみたいですが、
地方ではまだまだ1日2日はかかる。
人件費を考えるとそれ以上はたぶん短縮できません。
なので自動配送のシステムが全国に普及するまでは
この状況は変わらないでしょう。
コンビニについては、
無人レジとか、自動配架システムが普及していく可能性があります。
自動配架というのは
品物が足りなくなったら機械が自動で棚に品物を出してくれるシステムです。
Amazonの倉庫なんかはもうほとんど自動化されていますよね。
だから24時間体制で動ける。
そうすると人数がかなり少なくて済むようになるので、
コンビニはここではあえて外しました。
でも、
スーパーとか、ホームセンターとかは
お店によって建物の構造がかなり違うし、
品物の大きさもバラバラで
いつも同じものを置いているわけではないので
たぶん自動化するのは無理でしょう。
ということで、
少なくとも数十年は生き残る。
では、
他の小売業はどうかというと、自動化はできないけど
業界としてかなり厳しくなっていくでしょう。
例えば、服屋、スポーツ用品店などについては
どんどん「ネットで買えばいいや」という流れになっていく。
ので、かなり市場が縮小していくと思われます。
なので、それらの業種もここでは除外しました。
ということで、今回は「アフターコロナでデジタル苦手な人が生き残る仕事」
というテーマでお送りしました。