話し方のクセがめっちゃ強い人いますよね。

あれ、もちろん本人は気づかないうちにやってしまっているんですが、
今すぐ直さないと損ですよね。

話し方のクセが強すぎると
癖の方ばかりが気になってしまって、話の内容が伝わらないからです。

ということで、
今回は「人をイラつかせる話し方のクセ」というテーマでお送りします。
たぶん「あ、わかる〜」とか「あるある」という事例ばかりだと思います。

また、最後の方では
じゃあどうやったら話し方のスキルを上げられるのか?
ということについてもお話ししていきたいなと思います。

まず私自身のことについてなんですが、
私は10年以上教員として人前で話す仕事をしてきました。
そして教員を退職してからは
ボイストレーナー、セミナー講師、そしてYouTuberと、
なんだかんだでずっと話すことに関わる仕事をしています。

だから、話すスキルが高いかというと、
別にそうでもないですね。
中の中くらい。

慣れているというのと、うまいというのはまた別問題ですからね。

でもまぁ教員やボイストレーナー、セミナー講師の仕事をする中で
話し方を勉強したり、教えたりする機会はとてもたくさんあったので、
たぶん皆さんのお役に立つ情報をご提供することはできると思っています。

人をイラつかせてしまう話し方のクセ5選

ということで、
「人をイラつかせてしまう話し方のクセ」についてなんですが、
聞いていてなんかソワソワするというか、
イラつかせるというか、
なんか気に触るというか、そういう人っていますよね。

話してる内容はまぁわかるんだけど
それよりもクセが気になる!!
っていう人。

最初にもお伝えしましたが、
これってめちゃくちゃもったいないんですよね。
いくらいい話していても内容が伝わらないので。

これ穴の空いた器みたいなもんですよね。
めちゃくちゃがんばって水をためようと思っても、
どんどん中身が漏れてしまうので、全く溜まっていかない。

なので、そういう悪いクセはできるだけ無くして行った方がいいんです。

ということで、
今回はそういう悪いクセを5つ紹介します。

「えー」「あー」「あのー」

まず最初に、「えー」「あー」「あのー」です。

話すたびに
「えー今日はですね、えー人の話し方について、あーお伝えするわけですが、
 あのーそもそもですね、えー人の話し方というのはですね」

中学校とか、高校で、こういう先生いましたよね。

これね、一度気になり始めると、
本当に気になってしまうんですよね。

だんだん授業の中身よりも「えー」の方が気になっちゃって、
「今日何回えーって言うかな?」とか数えちゃったりしてね。

このクセ、意外と賢い人とか、物知りな人に多いですね。
「えー」って言ってる間に、自分の脳内にアクセスして次に言う言葉を探しているのだと思います。

「チッ」「シー」「クチャ」

次にこういう人。

「チッ…シー今日は人の話し方についてお話しします。
 チッシー人にはそれぞれ チッシー話し方のクセというものがありますがチッ」

みたいな感じの人ね。

「チッシー」っていちいち音を鳴らす。
これの仲間で口を開く時に「クチャ」って鳴るっていうパターンもあります。

「チッ」とか「クチャ」っていうのは口を開く時の音、
「シー」っていうのは呼吸音だと思うんですけどね。

これがクセになっちゃっていて、何度もやる人、本当、気になりますよね。

余談なんですが、
なんでおじさんって、ドンドンいろんな音が大きくなっていくんですかね。

くしゃみとか、咳とか、たんとか、あくびとか、足音とか、ドア閉める音とか。
なんか事件でも起きたのかと思うこともありますよね。

リズムをとる

今、あげた2つは比較的おじさんに多いパターンですが、
続いては若者にも多い例。

体でリズムを取っちゃう人。

例えば、首をカクカクさせながら(うなづきながら)
「今日は、話し方の、クセについて、お話ししていきます。
 世の中には、いろんなクセを持った人、いますよね」

みたいな人ね。
これ、手でやるパターンもあります。

これは結構意識高い系の若者に多いパターンですね。
これ結構、自分では話うまいと思っていますね。
YouTuberとかでも多いです。

ちょっと話が逸れるんですが、
私、ミュージカルをやってるんですけど、セリフをいう時に、
セリフのリズムとジェスチャーのリズムがピッタリ合いすぎると
芝居が嘘臭くなります。

フリーズしてる

続いて、これ、逆に、
動きが全くない人も不自然ですね。
腹話術の人形かよ、みたいな。

動きがなさすぎるとソワソワしますよね。
気持ち悪いんです。

手、前後、左右など、ある程度の動きはあった方が
見ていて視覚的に飽きないですよね。

語尾が一定

最後は、語尾が一定。
語尾が一定というのはいくつかパターンがあります。

・語尾をいつも伸ばす

・語尾がいつも上がる

・語尾がいつも下がる

・語尾にいつも「ね」がつく(はですね〜、とか、わけですというパターンもある)

話し方スキルをあげる唯一の方法

さてでは、話し方のスキルをあげるにはどうしたら良いか?

その方法はただひとつです。

「録画して見る」

客観視できるからです。
これしかありません。

場数を踏んでもうまくなりません。

中学校や高校の先生で話が下手な人って
めちゃくちゃたくさんいますよね。

そういうことです。
30年以上やっても全然うまくならないんですよ。

そもそもクセっていうのは、
自分ではなかなか気づきにくいものなので、
なんらかの方法で客観的に見るしかない。

今はiPhoneで簡単に録画して、
簡単に見ることができますよね。

録画したり、録音したりすると、
自分の声がなんか自分の声じゃないみたいに聞こえたりしますよね。
「私ってこんな声だったの?」って。

あれって理由があって、
人間は自分の声を二重に聞いてるんですね。
外から空気振動で伝わってくる声と、中から骨伝導で伝わってくる声。

だから、いつも自分が聞いている声はその二重になっている声で、
他の人に聞こえている声は録画した声の方なんですよ。

つまり、人間って自分の声を客観的に見るのって
すごく難しいんですね。
録画して見るとこれが簡単にできます。

話し方に自信がない人はぜひやってみてください。

ということで今回は「人をイラつかせる話し方のクセ」についてお話ししました。