「仕事に集中できないまま1日が終わってしまう」
「テレワークってなかなか集中できない」
という方も多いと思います。
私は元教員なのでもともと1日中動き回って
ずっと人と話しているような仕事を10年以上続けてきました。
それが今ではほぼ在宅での仕事に変わっています。
もちろん最初はなかなか集中できず、気付いたら夕方四時。
夜になってようやくエンジンがかかりはじめるなんてこともよくありました。
でも今はだいぶ気持ちの切り替えができるようになり、
効率的に仕事をしていけるようになってきました。
そこで今回はそんな私が気持ちを切り替えて集中する方法をお伝えします。
今、なかなか気持ちが切り替えられず、
ついダラダラと過ごしてしまっている方も
この記事を読むと、
集中力をグンと高めて生産的に1日をすごすことができるようになると思います。
この記事の最後の方では
集中力を高める上で一番大切な「自己暗示」についても解説していきます。
ぜひ最後までお読みください。
切り替えスイッチをつくる
まずひとつ目のコツとしては、「切り替えのスイッチ」をつくるということ。
要は「これをやると気持ちが切り替えられる」
「これをやると一瞬で仕事モードに入れる」という、
自分なりの合図というか、おまじないというか、そういうものです。
アンカリング
そのスイッチのひとつとして「アンカリング」という心理テクニックがあります。
アンカーというのは船のイカリのことで、
アンカリングというのは「印をつける」というような意味があります。
一番わかりやすいのが、数年前に話題になったラグビーの五郎丸選手の五郎丸ポーズですね。
あのポーズをやることによって、
一気に気持ちをそこに集中させているんですね。
「このポーズをしたら仕事モードに切り替わる」というのを決めておくと、
モードが切り替えやすいです。
このアンカリングをうまく使うと、
「第一ボタンを触ると堂々としゃべれる」というように自分で思い込み、
それをスイッチのように使ってあげることができます。
それが「アンカリング」です。
でも、アンカリングは悪い意味で染み付いてしまっている人も多いです。
例えば、緊張すると、無意識的に服の裾を触ってしまうとか。
そういう悪いアンカリングはできるだけ意識して無くしていった方がいいですね。
ルーティーン
野球のイチロー選手はバッターボックスに入るまで、いつも決まった動きをしているそうです。
このようにいつも決まった一連の手順を踏むことを「ルーティーン」といいます。
「アンカリング」はひとつのポーズや動作のことですが、
「ルーティーン」は「一連の決まった動作」というような意味です。
これをやって、
これをやって、
これをやると集中モードに入れると自分で決めておく。
儀式のようなものです。
誰もが実行しやすいルーティーンとしては、以下のようなものがあります。
身支度をする
歯を磨いて、
顔を洗って、
髪をセットして、
着替える。
それがルーティーンとなって、
気持ちが切り替わるスイッチになります。
テーブルセッティング
PCをここに置いて、
スマホをここに置いて、
コーヒーカップをここに置いて、
そしたら準備完了。
これを決めておくと、スッと仕事モードに入ることができます。
場所を変える
仕事部屋に行く。
仕事専用のテーブルに向かう。
図書館に行く、カフェに行く。
など、特定の場所に行くことも仕事モードに入るルーティーンの一種ですね。
スケジュール管理
今お伝えした気持ちを切り替えるスイッチとは別に、
時間の使い方を工夫したり、スケジュール管理のスキルを身に付けることで
気持ちを切り替えるテクニックもあります。
朝一にやる
多くの人は前日の疲れや眠気が残っていたり、
朝イチで雑務の処理をしたりということで、
朝の時間を無駄に使ってしまいます。
しかし、朝は一番創造的で、一番生産性が高い時間です。
モードに入ることができれば、本来、一番集中できる時間です。
この時間を無駄にしてしまうのはとてももったいないです。
一番優先度が高いことは、一番初めにやりましょう。
ながら時間を減らす
TVを観ながら
YouTubeを観ながら
ご飯を食べながら
ながら仕事は非常に効率を悪くします。
私はマルチタスクもあまり推奨はしません。
体への刺激で切り替える
最後は体に刺激を与えて、それをきっかけにして切り替えるということです。
集中できなくて「うーん」となっている時は
だいたい頭で考えようとして、
思考が凝り固まっている時なので、
それを頭でなんとかしようとしてもどうしようもありません。
体に刺激を与えると、それがスイッチになって
スーッとモードが切り替えられることが多いです。
香り
香りは大脳辺縁系に直接作用すると言われており、
理屈でいくら考えても解決できなかったようなモヤモヤが
スーッと晴れることがあります。
私はアロマの専門家ではないので詳しくはわかりませんが、
ミントや柑橘系の香りを嗅ぐとスーッと頭がクリアになります。
それがスイッチになって集中モードに入れます。
音楽
音楽を聴きながら仕事をするというのはあまりオススメできません。
特に歌詞があるような音楽の場合、その意味に気を取られてしまうので、
効率が悪くなってしまうことが多いです。
でもクラシックやヒーリングミュージック、自然音などは
集中力を増すスイッチになることもあります。
私は音楽家なので、
クラシック音楽にも意味を感じてしまい、クラシック音楽を聞くと集中できないのですが、
自然音やヒーリングミュージックなどを聞くことでスッと仕事モードに切り替えられることが多いです。
その他にも、
深呼吸する
空気を入れ替える
運動する
顔を洗う
歯を磨く
アメを舐める
など、五感に刺激を与えてあげて、それをスイッチにしてあげると
切り替えることができるようになります。
暗示をうまく使う
以上、気持ちを切り替えて、集中モードに入る方法をいくつか紹介してきましたが、全てに共通する大事なことがあります。
それは「自己暗示」ということです。
例えば、
「冷たい水を飲む」
ことで気持ちを切り替えるとしたら、
「冷たい水を飲むと、気持ちが切り替えられる」
「冷たい水を飲むと、仕事モードに入ることができる」
と、自分で思い込むことが大事です。
この思い込みが自己暗示です。
うまくいくと思っていればうまくいく。
うまくいかないと思っていればうまくいかない。
「こうしたらいつもうまくいく」
この最強の自己暗示を活用して、
うまく気持ちを切り替えていきましょう。