withコロナの音楽業界・イベント業界を救うヒントとなる3つの事例

音楽・イベント業界は瀕死

飲食店などの休業要請や経営難がニュースになっているが、
音楽業界・イベント業界も瀕死の状態だ。

音楽教室やスタジオなんて音漏れしちゃったら営業できないので、
もともと「三密」を追求したような環境でやっていた。

だから今はほとんどの教室は休業か、オンライン対応で細々とやっている。

静岡では吹奏楽コンクールも中止。

私も中学校の音楽教師として10年以上、吹奏楽部の指導をしてきたので、これには本当に驚いた。

でも、吹奏楽や合唱なんて唾が飛ぶのは当たり前だし、
音楽室に20人〜50人の生徒が密集してやっていたので
まぁ仕方ないといえば仕方ない。

もともとコンクールに対する熱が過剰になっていたため、
一部の教師や保護者が学校の規則を破って夜中まで練習させたりしていたので、たぶん中止にしなければ隠れて練習させていただろう。

楽器をもった中学生ぐらいの女の子が
公園で楽器を吹いているのを見かけた時はちょっと切ない気持ちになった。

生徒たちの悲しみも本当に深いと思うが、
楽器の指導者として生計を立てている人にとっては、
来月生き延びられるかどうかの深刻な問題でもある。

管楽器、打楽器の演奏者にとって、
吹奏楽部や吹奏楽部員の指導というのは収入源のひとつだったはずだ。

同じようなことが、
歌の世界でも、ダンスの世界でも、演劇、バレエ、古典芸能など、
芸能、イベント、芸術に関わる多くの分野で起こっている。

価値観のシフトが必要

私はボイストレーナーをやりながら、
SNSコンサルタントという仕事をしている。

主に個人店、セラピストの方がSNSを活用して情報発信して、集客し、
そこから売上をつくっていく方法を教えている。

最近、音楽家としての仕事はゼロ。
ボイストレーナーはなかなかスッキリ活動できない。
でも、「どうすればネット対応できますか?」「こういう業種なんですけどどうしたらオンライン化できますか?」という相談はめちゃくちゃ増えている。

多くの人がこういうご時世になると
「ネット対応すればいい」と簡単にアドバイスしたり、簡単に考えたりするが、
話はそんなに簡単ではない。
今までやっていたことをそのままオンラインでやろうとするのは、ほぼほぼうまくいかない。

それで泣きついてくる人が特に最近は多い。

音楽業界で言えば
例えば、無観客コンサート。

やりたければやってもいいが、問題の解決にはなっていない。
アマチュアが身内でやる分にはいいが、プロにとっては赤字でしかない。

じゃあ「それをYouTubeで配信すれば?」というアイデアも出てきそうだが、
そんなもの観るぐらいだったら、NHKのクラシック番組でも観た方がマシである。

YouTubeでは世界中のトップアーティストの映像を観ることができるのだから、
わざわざ観てくれるとしたら知り合いぐらいだろう。

その場しのぎでオンライン対応したり、
リアルでやっていたことをそのまんまオンラインに持ち込んだりしてもうまくいかない。

オンラインのよさ、できることできないこと、ユーザーが求めるものを一度しっかり洗い出して、今までの価値観を大きく変えて新たなサービスを作り出す必要がある。

音楽業界・イベント業界を救うヒントになる事例3つ

そんな状況の中、音楽業界を救う可能性のある3つの事例を紹介したいと思う。

ライブ配信

今まではコンサートも、DVDも今までは一方通行だった。
それが音楽の楽しみ方だった。

でもそれが2000年代になると、フェスとか「会いに行けるアイドル」とか流行りはじめ、音楽やイベントは「参加して一緒に楽しむもの」に変わっていった。

でも今はそれができない。
できないものはできないので仕方ない。

イベントを強行したら批判を浴びて吊し上げられるし、
それで感染者が出たりしたら、もう活動は続けられない。

だから、そういう参加型のイベントに替わる可能性のあるのが、
ライブ配信だ。

なんで、動画配信じゃなくてライブ配信かというと、
ライブ配信は「リアル」で「双方向性がある」という魅力をもっているからだ。

さっきも書いたが、ただ観るだけの動画だったらあなたの動画じゃなくて
トップアーティストの動画の方が全然クオリティが高い。

だから私たちのような普通の人は、
トップアーティストにはできないようなことをしてかなければならない。

ライブ配信がうまくいくコツは3つある。

ひとつは配信そのものよりも、フォロワーを増やすことが大事。(フォロワーがいないと観てくれない)
ふたつ目は事前告知すること。(ライブ配信やっていたと後から知ることほど悔しいことはない。何度か告知しよう)
みっつめは関われる仕掛けをつくること。例えば、質問を投げる、アンケートを投げる。いいね、コメント、質問を求めるなど。

そして音楽業界が生き残るためには
これをビジネス展開していかなくてはいけない。

そのためのプラットフォームとして2020年4月現在で考えられるプラットフォームは3つ。
YouTubeライブ、17LIVE、SHOWROOMだ。

17LIVEが一番収益化はしやすい。

YouTubeは一番ユーザーが多いので、一番多くの人が使いやすく、一番広がりがある。

こういう話をすると「お金儲けのためにやってんのか!?」という人もいる。
そういう人は自給自足でもしてろよと思う。
音楽家はだって、収益化できなければ生きていけない。

もちろん騙し取るわけではない。
楽しんでいただいて、サービスを提供して、それに納得していただいてお金をいただくのである。

みんながwin-winの関係を気づくことが大切である。

オンラインコラボ

ふたつめはオンラインコラボ。

星野源と安倍総理がやっていたあれだ。

意外と簡単で、誰でもできる。
オンラインコラボ専用アプリもある。

最近はオーケストラとか、いろんな音楽家がやっている。

でも、ここでも多くの音楽家はビジネス視点がないので
「とりあえずやってみよう」
というだけで、結局そのさきにつながらず、疲弊するだけなのでやめてしまう。

最初は「やることに価値がある」
けど、アーティストや音楽業界の生き残りという視点からいくと、
やるだけでは意味がない。

じゃあ、どうすれば良いかというと、
オンラインコラボはバズをつくる材料と考えることだ。

ここで話題を呼んで、バズを起こす。
そしてそこから次につなげる。

その先の商品、サービスがあるかどうかが重要である。
例えば、YouTubeで収益化する、そこを入り口にしてファンコミュニティをつくる、楽曲データの販売につなげるなど。

また、コロナが落ち着いてきたら
超少人数制のイベント、会員制のシークレットライブなどにつなげるのもいいかもしれない。

私は今、試験的に
「誰も寝てはならぬ100プロジェクト」というプロジェクトをやっている。

100人の音楽家・声楽家が「誰も寝てはならぬ」というオペラの曲を歌って、コラボ動画をつくって、イタリアに、世界に届けようという企画である。

イタリアはオペラの故郷で、今、世界で最も厳しい状況にある国のひとつである。
そのイタリアに、歌で祈りを届けようという企画だ。

うまくバズればYouTubeで収益化できるので、
そのお金は医療機関へのマスクの寄贈や、コロナで被害を受けた音楽家・コンサートへの支援のために使いたいと考えている。

オンラインレッスン

最後はオンラインレッスン。

ダンス、ボイトレ等のレッスン業は、
音楽業界・イベント業界に携わる人たちにとっては収入源のひとつだった。

で、今、「これからはオンラインだ」という時代になって、
今までやっていたレッスンをほぼそのままオンライン化しようとしている人がいる。

でもその試みはほぼうまくいかない。

なぜならひとつには
「そもそも家でできないから習いに行っている」
という人が多いからである。

歌にしても、ダンスにしても、楽器にしても、
家で全力で練習できますなんて環境の人はほぼいない。

また、もうひとつの問題はタイムラグ問題である。

オンラインで対面レッスンができるサービスとして、
LINE、zoom、Skypeなど、さまざまなサービスがあるが、
現状、そのどれも「タイムラグ」が生じる。

通信環境が良いところだと、
1秒以下のタイムラグだが、それでも音楽、ダンス、演劇にとっては致命的である。
同時進行で歌ったりするのはほぼ不可能である。

また、音質や音量が使っている機器によって大きく異なるというような問題もある。

ということは、今までのレッスンをそのまんまオンライン化しても
まったくうまくいかないということである。

事実、多くの音楽教室はどうにかこうにかオンライン化したものの、
結局、オンラインでやりたいという人が少なく、利用者が半分以下になっている。
退会していくのも時間の問題、というところも多いようだ。

なので、今までのサービスに囚われることなく、
新しい形のオンラインレッスンの形を構築していく必要がある。

そのヒントとなる視点をふたつ紹介する。

ひとつは「リアルタイム対面レッスンを減らす」ということ。
今まではリアルで会って、対面してレッスンしていくのが普通で、
うまくなるためにはそうしなきゃいけないと思われていたが、
それって、本当に必要なの?

ともう一度考えてみる必要がある。

ふたつめは「コミュニティ化する」という視点である。
リアルに会えない時代になって、
人々はより「つながり」を求めており、横のつながりが大切な世の中になっている。

「先生が教える」という形態から「みんなでうまくなっていこう」という形にレッスンもシフトしていく必要がある。

これについても、4月末から試験的にスタートしようと思っているプロジェクトがある。
(こういう時代が来ると思い、すでにタネをまいていた!)

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