本田健さん著「Happy Money」を読みました。
なぜこの本を手に取ったのかというと、
今、世界は危機に瀕していて、お金を含めた社会システムや価値観が大きく変わろうとしていると感じたからです。
Happy Moneyとは何か?
お客様からお金をいただいた時、
あなたはどう思うでしょうか?
私は以前は、とても申し訳ない気持ちになっていました。
例えば、4,000円で飲み放題食事付きのコースを頼んでくれたお客様がいるとして、そのお客様に帰りがけに
「お会計、4,000円でございます」
と言うのが、とっても申し訳ない。
せっかくの楽しい時間に水を挿してしまうような、
もしくはお金を騙し取っているような、
そんな気持ちになっていました。
逆に同じ商品を売って、同じ金額をもらっていても、
それに対して素直に感謝し、喜びとともにお金を受け取ることができる人もいます。
同じお金でもHappyなお金にも、Unhappyなお金にもなるのです。
昔の私は「Unhappy Money」の循環に入っていて、
お金に対してとてもネガティブなイメージをもっていました。
それに対して、素直にお金に感謝できる人は、
同じものを売っているのに「Happy Money」の循環に入っているので、
幸せにお金を受け取り、幸せにお金を循環させることができるのです。
お金の傷
なぜ多くの人は「Unhappy Money」の循環に入ってしまっているかというと、それは「お金の傷」を負っているからです。
例えば、幼いころ、両親からこんなことを言われた経験はありませんか?
「うちは貧乏なんだから」
「必死に働かないと生きていけない」
「お金の話をしちゃダメ」
「1円でも節約しないとダメ」
そういう言葉は知らず知らずのうちにあなたの心を傷つけ、
大人になってからもその傷はずっと残っています。
だから、あなたはお金と聞くと
ネガティブなイメージを想起してしまうのです。
そして、あなたの親もお金の傷を負っていて、
それのせいであんなに必死に働き、
常にお金のことで悩んでいたのです。
お金の傷を癒して、Happy Moneyの循環に入るためには
まずは自分がお金についてどんなイメージをもっているか?に気付くこと。
そして、
過去にどんな傷を負ったか気づくことが大切です。
お金の未来はどうなるか?
お金は常に進化しています。
昔は金、塩、米などがとても価値をもっていました。
そして、それらと交換可能な代替物としてお金が使われるようになってきたのです。
しかし、時代とともに、塩や米の通貨価値はなくなっていきました。
また、今では銀行には貨幣や紙幣が十分にあるわけでなく、
あるのはデジタルデータだけ。
最近では、あなたも財布を持ち歩かなくなっているかもしれません。
多くの人は人類は常にお金とともにあり、
富とはお金であり、これからもその価値は変わらないと思っています。
しかし、それは時代とともに変化し続けているものなのです。
今は多くの人がお金について悩み、苦しんでいます。
しかし、本田健さんは近い将来
「多くの人がお金に対して恐怖を抱かない世界」
に変わるかもしれない。
とこの本の中で言っています。
この本は2019年8月に書かれた本ですが、
くしくも2020年3月現在、ベーシックインカムのような制度が世界中で検討されています。
というか、仕事を失って、再就職先もない人が続出している中で、
社会を維持するためにはそれしかないという状況になってしまっているのです。
このコロナショックによって、
世界は「お金の恐れがない世界」へと、半ば強制的に向かうことになるのかもしれません。