今の若者は広告をほとんど見ません。
ここでいう広告というのは
チラシ、ポスター、電車の中吊り広告、TVCM、街頭テレビの広告
などのことです。
手元にあるスマホの中に情報があふれていて、
自分の好きな情報ですらもなかなか見切れない時代。
誰彼構わず一方的に届けられる情報など、
興味を示す人はほとんどいないのです。
広告は見られない!
最近、商店街を歩いている時に、
ゆっくりとした歩みでいろんなお店のショーウインドウや、
貼ってあるポスターを見ながら歩いている女性(おそらく主婦かな?)を見かけました。
何か気になる情報があったのか、その女性はふとあるお店の前で立ち止まって、
そこに貼ってあったポスターをじっと見ていました。
こういう光景って、今ほとんど見なくないですか??
若者は広告は見ません
そう。
「街を歩いて情報を集めよう」とする人は、今ほとんどいないのです。
なぜなら、そんなことしなくても手元にあるスマホには
情報が溢れかえっているから。
TVもラジオも新聞折り込みもそうですね。
ちょっと手を伸ばせば、スマホで簡単に『自分の求める情報』が手に入る時代です。
それなのに誰に向けて発信されたかわからない、一方的に流れてくる情報を、
丁寧に受け止めようとする人なんていないのです。
(今はいたとしても、ここからさらにどんどん減っていきます)
二極化している側面も
ただ、仕事柄、若者と関わる機会も多いのですが、
「もしかしたら情報の受け止め方も二極化しているのかな?」
と思うこともあります。
例えば、
ある人は何かわからないことがあればすぐにネットで検索する。
料理の作り方から、芸能人の名前、体の不調までなんでも。
クーポンやポイントなんかもほぼ電子化。
でも、一方で、スマホの情報よりも、
チラシや貼り紙などに対する情報の感度が高い若者もいます。
スマホは使っているけど、WEBには弱い、という人に多いように感じます。
なので、もしかしたら情報の受け取り方については、
二極化している面もあるのかもしれません。
20代30代にリーチしたいならYoutubeが強い
ただ、それでも20代、30代にリーチしたいなら
絶対にSNSやYoutubeが強いです。
40代以上の方は、TVの全盛期を知っているので、
「TVをつけたら、おもしろい番組をやっている」
という経験をたくさんしています。
また、チラシでお得な情報を見つけた、とか、
街に貼ってあったポスターでたまたまおもしろいイベントを知った、とか
そういう経験もたくさんしています。
なので、大衆向けの情報に慣れているのです。
それが、30代以下になると、だんだん変わってきます。
彼らの世代は情報を自分でとりにいく世代です。
自分が欲しい情報をネットで探して、
それで発見したという経験をたくさんしています。
なので、誰に向けられて発信されたかわからないような情報=広告
よりも、自分で欲しい情報をとりに行こうという意識が強いのです。
若者はYoutubeサーフィンをしている
昔はネットサーフィンという言葉をよく聞きましたが、
今の若者は家でダラダラしている時によく『Youtubeサーフィン』をしているそうです。
おもしろいYoutube動画を見つけて観て、
そのチャンネルの他のおもしろい動画を発見して観て、
またその関連動画から他の動画に行って…。
波乗りのように、あちらからこちらへユラユラと漂いながら
動画を見続けているのです。
年配の方には信じられないかもしれませんが、
そういう若者たちを相手に情報発信しているのだ、
ということを意識して、情報発信していった方が良いです。