なんで教師辞めたんですか?

っていまだによく聞かれるんですね。

 

なので、今回は改めて
私が教員を辞めた理由をお話しします。

今日はじめて話す内容もあります。

そして、後半では辞めてどうだったか?
ということについてもお話ししていきます。

今、仕事を辞めたい人、教員を辞めようか迷っている人、
すぎやまのことをもっと深く知りたいよという方は
ぜひ最後まで動画ご覧ください。

 

1)辞めるまで

まず辞めた経緯というか、流れをお話ししますね。

私は公立の中学校に10年ちょっと勤務していました。
臨時講師ではなく、
採用された教諭です。
公務員ですね。

 

教科は音楽と社会科、2つの教員免許を持っていたので、
2教科教えていました。

 

公務員を辞めるというのはなかなか勇気がいることなんですが、
その理由については後ほど話しますね。

私が辞めたのは2018年3月。
今から3年前ですね。

意外と最近までという感じなんですかね。

辞めるまでの流れとしては、
2017年の11月末に校長に言いました。

これは人から聞いた話なんですが、
教員や公務員の人事って退職者が決まって、
行政・教育委員会の殿上人の皆様が決まって、
校長が決まって、教頭が決まって、
で、一般職員が決まるという話なんですね。

11月中頃には
「もし退職予定がある方がいたら校長まで申し出てください」

というような通知が来るので、
それで11月末頃に校長に言ったという感じですね。

校長は人事権ないんですけど、教育委員会じゃなくて、
校長に言うんですね。
所属長なので。

 

で、留められたかどうか?とよく聞かれるんですが、
「人間関係の悩み」とか「精神的に病んで」とかだったら、
引き留められると思います。

が、私は理由として「起業」と伝えていたので、
全く止められませんでした。

そして、
生徒とか、保護者には絶対にこの情報は漏らせません。
言うと動揺するから、言わないでほしいと言われました。
そりゃそうですよね。

あと、私は他の先生方にも言いませんでした。
校長に
「学年主任の先生とかには言っておいた方がいいですか?」
と聞いたら「関係する先生には私から言っておくよ」と言ってくれたんですが、
人事の発表日当日に、職員室に紙が張り出されるんですね。

それを見て学年主任の先生が
「えー!??なんで!!??杉山さん!!」
って言ったんですね。

なんと、校長が言い忘れていたようなんです笑

 

辞める前には有給を使って休ませてもらったことも結構あったので、
事情を知らない学年主任の先生からしたら
めちゃくちゃ腹が立っていたと思います。

 

で、3月末、卒業式後に
新聞で教職員人事が発表されて、
生徒はそこで知ったという感じですね。

 

ちなみに退職金は4月の第1週には振り込まれました。
教員の給料や退職金については
別の動画を出しているので、ぜひご覧ください。

 

2)辞めた理由

そして本題、
辞めた理由ですね。

最初に言っておきますが、
不祥事ではありません。
TikTokとかではよく「クビになったんだろ」とか言われますが、
そうではありません。

理由は3つあります。

 

①音楽の仕事をしたかったから

第一の理由は音楽の仕事をしたかったからです。

具体的にはボイストレーナーとミュージカルの仕事ですね。

公立の中学校の音楽の授業って、
それはそれで楽しいんですけど、
そんなにやる気ない子が大半なんですね。

荒れてる学校だと特にそうです。

それを
「じゃあこの曲やってみようか。
 いや、このクラスうまいね〜、プロ集団ですか。
 じゃあ、ここをもっと良くするにはどうしたらいいと思う?
 いや、〇〇くん、天才だね」

とか言って、
モチベーションを上げ、一緒にやってみて、
いつの間にかうまくなっていて、
いつの間にか好きになっていたみたいになるように
指導していくんですね。

先生方はそのための教育技術、テクニックを
日夜研究しているわけです。

 

それはそれで楽しかったんですが、
それを10年以上続けてきた思ったんですね。

もっと本気で、歌が上手くなりたい子たちに、
本気で歌を教えたらどれくらい上手くなるんだろう?
ということを思い始めたんですね。

また自分自身ももっと舞台に立って、
人前で歌う機会を増やしたいとも思いました。

そういった思いが日に日に強くなっていっていったんですね。

 

それで退職後に、
ボイストレーナーの仕事をしたり、
ミュージカルの舞台の仕事をしたりしていたんですね。

それがひとつ目の理由です。

 

②自分の力を試したい

教員ってよくいろんなところで

「学校の先生って、ずっと学校の中にいるから世間知らずだよね」

って言われるんですね。

 

今だったらね、

じゃあ世間を知ってる皆さん、
どうぞやってみてください。

世間知らずじゃない皆さん、
その経験値を生かして自分たちで学校つくってみたらどうですか?

って言えるんですけど、
これ、意外と教員的にはコンプレックスなんですね。

 

なので、私は教員時代からずっと学校の外で学んできました。
何十万もするセミナーとか、講座とかをたくさん受けて、
東京の交流会とか、勉強会にも何度も足を運んできました。

具体的には
ボイストレーニングや舞台の勉強はもちろん、
ブログ、SNS、マーケティング、心理学、起業、ビジネスなどなど。

 

でも、いくら学んでも、
それが本当に世間で通用するかはわからないじゃないですか。

本当に自分のスキル、力は通用するのか?試したい。

そういう気持ちも強くなっていきました。

 

③学校教育への不満

そして、一番最後の理由は
学校教育への不満です。

これは今日、はじめて話す内容です。

とは言うものの、
まぁこれだけYouTubeやTikTokで教育に物申しているので
なんとなくみんなわかってるとは思うんですが、
でも1年前はこれ言えなかったんですね。

なんでかって言うと、
自分の最後の教え子がまだ中学生だったからです。

でも、最後の教え子たちが去年、中学校を卒業したので
もう大丈夫かなということでちょっとずつ言い始めて、
今はもう全開という感じですね。

もう日本の学校教育に対する不満は相当ありますよ。
10年以上我慢してきましたからね。

いや、一緒に働いたことがある先生からしたら、
「いや、お前、全然我慢してねーだろ」
って言われるかもしれませんが、
まぁとにかくいろいろと

「ここが変だよ学校教育」と思うことはたくさんありました。

なので、
それをTikTokで発信していったらバズったと。
そして詳しくはこれからYouTubeでも発信していきますので、
ぜひ引き続きご覧ください。

 

3)辞めてどうだったか

はい、そして最後に辞めてどうだったかというと、
あのー安心という面では本当に会社員、公務員は安心です。

不安に耐えられない人は
我慢し続けるしかないです。

 

会社員や雇われ仕事をしていると
毎月一定の給料が入ってくるんですが、
やはり自分でビジネスやってると山あり谷ありです。

 

私は教員を辞めた後、
ボイストレーナー、セミナー講師、飲食業、
その他いろいろなビジネスを経験してきました。

もちろんうまく行った時期もあるんですが、
本当に一時期全く稼げなくて、
下手したら収入がゼロという時もありました。

駐車場代が出せないから自転車で行ったり、
買ってるワンコのドッグフードを買うために
自分はカップラーメンで我慢したりというような時期も
一時期ありました。

生きていけるかどうかめちゃくちゃ不安です。

 

そういう時にバイトしてしのぐというのも
ひとつの手だとは思うんですが、
結局それで終わっちゃったりするんですね。

そういう悪循環に落ち入らないようにするためには
どこかで本当に砂を噛むような思いをして
ジッと耐えないといけないこともあります。

 

私の場合はそこにさらにパンデミックも重なって、
ボイストレーニングとか、舞台の仕事がほぼなくなってしまったんですが、
そこをジッと耐えて、
2020年3月、YouTubeをはじめたことで好転していったんです。

 

だからそういう精神的な耐久力がない方は
仕事を続けた方が良いと思います。

どっちが辛いとか、どっちが大変ということではなく、
自分だったらどっちが耐えられるか?
ということです。

 

そして、「辞めて後悔することありますか?」とか、
「教師に戻りたいと思いますか?」とか
聞かれることもよくあるんですが、
それについては

 

全く思いませんね。

 

なぜかというと今が一番楽しいからです。