「わいせつ行為で処分される教員が増えている」
と最近よくニュースで報じられていて
いますごく社会問題になっています。

ということで、今回は
「わいせつ教員増加という報道の真相」
そして、
「もしわいせつ教員の被害にあったらどう撃退すれば良いか?」
ということについてお伝えします。

私は元中学校教員で、もちろんこの問題についても
とても真剣に向き合ってきたので
メディアでは報じられない真実を語ることができます。 

動画の最後には「わいせつ教員撃退法」を
ご紹介するんですが、
これは学校以外の場でセクハラに悩んでいる方にとっても
お役に立てる情報だと思いますので、
是非最後まで動画をご覧ください。

 

わいせつ教員は増えている?

ということで、本題なんですが、
先日、1/29に読売新聞にこんな記事が掲載されていました。

わいせつ行為で処分される教員が増えている。
立場を利用し、言葉巧みに言い寄り、その言動で児童や生徒の心と体に傷を負わせる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d8ea0d71fcafb93bd08069e40dcdfa7c46cad62e

 

こういう記事を見ると私はいつも違和感を感じます。
「本当に増えているの?」と。

 

実際、文科省の発表を見ても増えているのが分かります。

20201222ax06S p

 

確かに増えてるんです。
なんでこんなに増えるんだ、
変な先生が増えてるのかなと心配になりますよね。

 

ところが、これ、さらにさかのぼると、
1990年は22人だったそうなんですね。

30年で13倍。

この増加率は明らかに不自然です。

これつまり、発生件数が増えたわけじゃなくて、
認知件数、つまり発覚する件数が増えたということだと
私は考えています。

おそらく
30年前は300件起こってるうちの22件しか発覚してなかった。
2020年は300件起こってるうちの270件が発覚した。

というような話でしょう。

 

決して、最近になって教員がわいせつ事件を起こしやすくなったとか、
教員の質が低下したということではないです。

これは元教員として断言できます。

私が教員になったのは今から15年ぐらい前の話なんですけど、
そのころはすでに
「教員の不祥事」「わいせつ」「いじめ」「個人情報流出」「クレーマー」などが
ものすごく社会問題になっていました。

だから、大学でもこういうことには
めちゃくちゃ気を付けないといけないよと何度も何度も言われてきた。
新規採用職員の研修会でも何度もそれについて研修してきました。

事件が起こるたびに、通達を出されて、研修会が開催され
本当に不祥事根絶のためにものすごい取り組みをしてきました。

 

つまり、今、50歳以下の教員はみんなそういう環境の中で、
それを承知の上で教員になって人たちなんですね。

しかも、就職氷河期まっただ中だったので
そんなわいせつ目的で、
簡単になれるような仕事ではないです。
これは本当に。

血のにじむような努力をして、
死ぬ気で教員になっている人たちなんですね。

わいせつ目的とか、そんな不純な動機の人は
途中で挫折してますよ。

 

なので、教員の質が低下したとか、
変な教員がどんどん増えていって、わいせつ事件が増えていると考えるのは間違いです。

 

なぜ発覚件数が増えているのか?

じゃあなんで、発覚件数が増えているのかというと、
理由は次の3つです。

①仕組みができた
②人々の意識が高まった
③SNSを通じて発覚

 

①仕組みができた

これは学校に限らずなんですが、
昔は何か起きてもそれが関係者だけで処理されてしまって
明るみに出なかったことも多かったんです。

うちうちに納めたということですね。

これが、今は各学校でアンケートを実施したり、
ネットとか電話で直接教育委員会に情報がいったりする
そういう仕組みができたので、
昔よりも事件が明るみに出やすい仕組みになっています。

 

②人々の意識が高まった

昔は女性はいろんな場面で『我慢』を強いられてきました。

騒ぎを起こす方が恥ずかしいから
嫌な思いをしてもジッと耐えなさいと
家庭でもそういう教えを受けてきました。

でも今は「セクハラ」とか「パワハラ」とか「わいせつ事件」
というものがあるんだな、そしてそれはいけないことなんだ
ということを子どもでも知っています。

人々の意識が変わった結果、
声を上げやすくなったということですね。

 

③SNSを通じて発覚

そして最後はSNSを通じて発覚することケースです。

私の経験や周りから得た情報の中で、特に多いケースは
親が子どものLINEとかSNSを見て相談してくるというパターンです。

例えば、毎日、部活の帰りが遅くて
心配になって子どものスマホをこっそり見てみたら
先生とやりとりしてた、、、というケース。

あとは子どもの方が悪気なく、
インスタとかにツーショット写真を載せちゃって、
友達から通報されるということもあります。

 

なぜわいせつ事件が起こるのか?

では、なんで学校でわいせつ事件が起こってしまうのか?
という問題についてなんですが、
なぜって言われても、もうこれ犯罪ですからね。

犯罪はこれはいつの時代でも、
どこの国でもずっとあります。

ゼロにはできないんです。

どんなにいい先生たちを揃えようと思っても、
どんなに教育委員会が監視しても、
ゼロにはできません。

教員だから、学校だからという話ではないんです。

 

「先生はストレスがすごいから、、、」とか、
「教師と生徒の上下関係があるから、、、」とか
いう人もいますが、
まぁそれは一面に過ぎませんね。

だって、ストレスでセクハラするなら、
警察官とか医者とかみんなセクハラしてるだろうし、
ストレスで病気になってもセクハラしない人はしないんだから。

いろんな要因はあるとは思いますが、
どこでも、一定の確率で起こってしまうものだと思った方が良いでしょう。

だから、職場でも起こるし、
電車の中でも起こる。
男の子にだって起こる。

あなたの身にも、あなたの子どもの身にも起こるかもしれないんです。

だからこそ、
そうなったときにどうするか?を考えたり、
そうなったときに声を上げやすい環境を作っていく方が大事だと思います。

 

わいせつ教員撃退法

ということで最後に、
もしあなたが、わいせつ教員の被害にあってしまったらどうするか?

ということをお伝えします。
これは学校に限らず、職場なんかでも使える方法です。
また、いじめにあった際にも使える方法だと思います。
いじめ撃退法についてはまた今度動画をUPしますが、
ぜひ覚えておいてください。

 

①必ず声をあげる

パワハラやセクハラをする人の特徴として、
「自分より立場が下だと思う者に対して、何度もやる」
という特徴があります。

何度もやるんです。
「とりあえず今だけ我慢すれば」
と思って、あなたがジッと耐えていると相手はどう思うか?

「こいつはやり返してこないな」
と思います。

逆にこいつは自分よりも上だとか、
やられたらやり返すやつだなと思うと、
態度をコロッと変えたりします。

なので、
ジッと耐えるというのはあまり良い手段ではないです。

むしろ、ドンドンエスカレートしたり、
後々まで尾を引いたりします。

そもそも被害者は悪くないし、
被害を受けたことは恥ずかしいことではありません。
誰にでも起こりうることです。

勇気を持って、誰かに相談しましょう。

 

②相談する相手

続いて、相談する相手ですが、

・教育委員会

・校長

・教頭

・学年主任

・担任

などがあります。
上に行くほどズバッと動いてくれる可能性が高くなりますが
逆に相談するまでの心理的なハードルも高くなっていきます。

担任や保険の先生が、親身に話を聞いてくれて、
動いてくれる人だったらまずはそこに相談するのが良いと思います。

先生に相談しても動いてくれない場合や
全く解決しない場合は教育委員会に相談しましょう。

 

③記録を取る

相談に行く時に『記録』をとって持っていくといいです。

記録と言っても難しいものではなく、
いつ、どこで、誰に、何をされた、目撃者は、、、というようなメモで良いです。

はっきり覚えていなかったら
いつ頃とかでもいいです。

記録を書いておいて、
それをコピーして手元に置いておいて、
それをもとに話しましょう。

なんでかというと、
緊張している中で話していると、
話したいことが話しきれなかったり、
話がこんがらがったり、間違って言ってしまうことがあるからです。

そういうのがあると、
あなたが疑われることになってしまうので、
それを防ぐためです。

もちろん、写真やスクショなどがあれば尚良いです。

 

④弁護士に相談

最後に、どうしてもどうしても解決しない場合や、
被害がひどい場合には弁護士に相談するのが良いと思います。

無料相談もあるので、
そこで状況を説明して、
お金がない場合には、費用の相談とか、
示談金でいくらぐらい見込めるのかとかも聞くことができます。

 

ということで今回は
わいせつ教員増加の真相と撃退法についてお話ししました!