連日、コロナの新規陽性者が過去最多を記録しています。

年末年始の売上終わった〜

と頭を抱えている方、
不安を抱えている方も多いでしょう。

この第3波、一体どこまで続いて、
いつ収束するのでしょうか?

今日は第3波収束までに考えられる3つのシナリオを
あなたにご紹介します。

私は元中学教師で、10年以上教壇に立って
社会科を教えてきました。
そして、今年の2月からはYouTuberとして
ずっとコロナの問題をリサーチしてきました。

なので、医療の専門家ではないんですが、
社会的な見地からコロナ情報や、
これから日本がどうなっていくかということを
あなたにお伝えすることができると思います。

ぜひチャンネル登録お願いします。

 

前半では政府や各自治体が、
第3波の収束時期についてどう読んでいるか?という話、
後半では、現状考えられる3つのシナリオについてお話しします。

 

勝負の3週間

今から約2週間前の11/26、
コロナの新規陽性者が連日2,000人を超える中、
西村経済再生担当大臣が

「この3週間が勝負だ」と語りました。

西村大臣がなぜ『勝負の3週間』と言ったのかというと、
2週間で集中的に対策を行い、
3週目、12月半ばぐらいまでに減少傾向に転じられれば、
そのまま抑え込める。

という意味で、
勝負の3週間と言ったそうです。

第3波らしきものは11月初頭から始まっていますから、
つまり、政府は第3波はピークまで30日ぐらい
収束期も含めると、11〜12月の2ヶ月ぐらいの波であると、
そう判断したということだと思います。

 

では、その勝負の3週間のうち、
2週間経過してみて、どうだったかというと、
幸いなことに12月10日現在、
感染者が激増するという状況にはありません。

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しかし、減少のフェーズに入っているかというと、
まだその兆候はないようです。

 

大幅に増えもしないが、
大幅に減りもしない。

勝負の3週間は結局、2週目までは決着がつかず、
非常に、非常に判断が難しい局面になっていると思います。

今後考えられるシナリオについては
後半でお話ししますが、
どっちにいく可能性もある。

勝負は3週目に持ち越し、という状況になっています。

 

各自治体の読みもハズレる

国中の専門家が集まって協議しても予測不可能な状況なので、
地方自治体はもっと大混乱しています。

特に北海道と大阪は、読みが大きくハズレています。

各自治体は第3波が本格化してから、
いろんな手を打っているんですが、
「早く収束してほしいな」
「早く収束させるぞ」
「早く収束するだろう」と、
希望的観測から分析まで、
いろんな思惑が入り混じってしまっているので、
もう二転三転してしまっている状況です。

 

例えば、大阪は最初は
「第3波は2週間で収束するだろう」と読んで、
12月初頭まで時短要請を出していたのですが
その読みはハズレて、要請を延長しています。

 

北海道は、11月はじめから第3波がはじまり、
3週間の集中対策期間を設定して、
ススキノ地区の飲食店への時短要請を出しました。

3週間で収束できると読んでいたということです。

ところがそれは大きく外れて、
その後、結局2回、この期間を延長して、
最終的に12/25まで休業要請、
年明けまで移動自粛要請を出すことになりました。

 

北海道ももちろん、知事が一人で判断しているわけではなく、
いろんな専門家を交えて、チームで分析し、
戦略を練っていると思うんですが、
それでも読みが2ヶ月近く外れています。

 

 

第3波収束までの3つのシナリオ

ということで、
この第三波がいつまで続くかを予想するのは、
専門家でも難しいんですね。

 

でも、みなさん、それが一番気になると思うので、

後半では第3波はこれからどうなるのか?
どのように収束していくのか?

現時点で考えられる3つのシナリオをご紹介します。

 

今回はこれから考えられるシナリオを紹介するだけで、
対策なんかについてはお話しできないと思います。
私はこれからどうしたら良いの?という方は、
先日『第三波生き残り戦略』という動画を出しましたので、
ぜひそちらを見てみてください。

 

ということで、まずは現状分析なんですが、

現状ではここ1週間は増えもせず、減りもせずという状況です。
チャートから分析する限りでは
まだ減少のフェーズには入っていません。

ここから減っていくのか、
増えていくのかはまだ誰にもわかりませんが、
可能性としては次の3つのシナリオが考えられます。

 

1)すでにピークは終わっている

ひとつめは今が『ピークだった』という可能性。

11月末〜12月初頭にかけて、
新規陽性者2000人〜2600人ぐらいで高止まりした後、
収束に向かいましたよ〜、というシナリオですね。

 

大阪大学核物理研究センター長、中野貴志教授は
すでにピークを越えたと予想しています。

中野教授は感染の拡大と収束のスピードを測るメーター、「K値」の考案者で
第2波のピークを予測し、見事当てたという実績をお持ちです。

中野教授によると、
第2波は、第1波とくらべ収束スピードは落ちているが、
予想が正しければ、感染ベースではすでにピークを越えている、とのことです。

 

このひとつめのシナリオが一番、軽症で済むパターンですね。
日本は第1波、第2波も比較的簡単に抑え込むことができました。

それがなぜかということについては
いまだにいろんな説がありますが、
よくわかっていません。

「○○だからだよ」と断言する人がいますが、
それは科学に対してとても不誠実な言動だと思います。

国際医療福祉大学大学院の高橋泰教授は、新型コロナは毒性が弱く、多くの場合、抗体の出動なしに、自然免疫で対処できる。
すると無症状か軽い風邪ほどの症状にとどまる。
こうしてすでに日本人の半分ぐらいは、新型コロナに感染していて、
日本はすでに集団免疫に近い状態になっているそういう可能性があると語っています。

その他にもネアンデルタール人の遺伝子が関係しているとか、
BCGワクチンやアジア人の自然免疫が関係しているとか、
いろんな説がありますが、
まぁとにかくまだよくわからないけれども、
何らかの要因によって、
この第3波も比較的大惨事にはならずに、収束していくのではないか?

そういうシナリオが、ひとつめのシナリオです。

 

政府や自治体の見解はこれに近いと思います。

 

2)12月半ばにピーク

2つめ、3つめのシナリオは、
チャート分析でいうと、 現状は『踊り場』と呼ばれる状態だという可能性です。

階段の踊り場ってありますよね。
株価とかでも直線的に上がっていくわけではなく、
ガーっと上がって、一旦休憩みたいな時期があったりするんですね、
そういう時期のことを『踊り場』といいます。

踊り場を越えると、そこから一気に増えていきます。 

 

そこで2つめの説は、12月半ばにピークという説です。
私はこの説を支持しています。

 

日本の第2波や、
その他、あまり被害が拡大していない国の例をみると
だいたい1ヶ月ちょっとでピークを迎えて、
その後1ヶ月ちょっとで収束しています。

ヨーロッパは今、第2波の真っ只中にありますが、
今イタリアなんかはだいたい45日ぐらいでピークを越えています。

これらのことから予想して日本の、
第3波もだいたい90日ぐらいで終わるというシナリオです。
つまり12月半ばぐらいがピーク。

私はオンラインサロンなどでは11月から
この説を紹介していました。
センシティブな情報なので一般向けにはなかなか言えませんが、
こういう情報を知りたいよという方はぜひオンラインサロンに入ってください。
(動画の概要欄にリンクが貼ってあります)

 

そして、12月の半ばがピークだとすると、
ピークの高さがどれくらいになるかにもよりますが、
12月なかばに地域を限定した緊急事態宣言や外出自粛要請などが
出る可能性もあります。

もちろん、それが出る出ないにかかわらず、
どうしても年末年始の旅行や、
飲食店の営業には影響が出てしまいます。

これが二つめのシナリオです。

 

3)もっと長期化する

最後は一番最悪のシナリオです。
もっともっと長期化するパターン。

 

作家の本田健さんは

①12〜1月に感染爆発
②12月に入ってから年末年始の移動自粛要請
③2月に感染はピーク

と予想しています。

 

本田健さんの考察については別の動画で紹介していますので、
よかったらそちらの動画もご覧ください。

 

日本医師会は「年末年始が勝負」と言っていましたから、
少なくともそこがピークで、
年末年始次第では以上に長引くだろうと予想しているということですね。

 

先ほども言いましたが、
日本は第1波、第2波では
何らかの要因によって感染が広がりにくい状況にありました。

バリアで守られているようなイメージですね。
でも、このバリアは私たちの目には見えないので、
後になって振り返ってみると、
「あぁ、私たちは守られていたんだな」とわかったというだけです。

そして、このバリアがまだ生きているのか?
第3波に対しても有効なのか?

それはまだ誰にもわからないんですね。

 

「大丈夫だよ」とタカをくくっていたら
もうバリアが切れてたという可能性もあるわけです。

私たちにはそれが見えないわけですから。
あくまでも例えですよ。

 

もし、今回の第3波が今まで通りじゃないとすると、
日本も欧米のようになってしまう可能性があるよということです。

 

例えば、フランスは8月終わりに第2波がはじまり、
ピークは11/7の新規陽性86,000人でした。
波のはじまりから、
ピークまでいくのにだいたい2.5ヶ月ぐらいかかっています。
イギリスもだいたい同じようなものです。

スペインはピークに達するまで4ヶ月かかり、
そしてようやく最近になって収束に向かっています。

インドは感染のピークを超えるのに5ヶ月かかっています。

 

アメリカはケタ外れに異常な状況なんですが、
9月ぐらいから第3波らしきものがはじまりました。
そして、3ヶ月経った現在も
まだピークが見えていない状況です。

そういう例を考えると、
日本の第3波のピークが2月になるという可能性もゼロではない、ということです。

 

ということで今回は
第3波収束までの3つのシナリオについてお話ししました。

 

じゃあ、これから私はどうしたら良いの?という方は、
先日『第三波生き残り戦略』という動画を出しましたので、
ぜひそちらを見てみてください。