地方移住

興味がある人も多いと思います。

田舎で暮らしてみたいなとか、
コロナの影響が少ない地方に移住した方がいいかなと、
コロナ禍の中でそんなことを考えている人も多いのではないでしょうか?

ということで今回は
コロナ禍での地方移住の現状について動画をお送りします。

 

私は元中学校教師で、
今はビジネス系YouTuberとして、
またYouTubeやSNSのマーケティングを教える
コンサルタントとして仕事をしています。

私自身、めちゃくちゃ田舎の出身で、
今は静岡市に住んでいますので、
地方の現状というのは肌で実感しています。

なので、
地方移住に興味があるよという方には
非常に有益な情報をお届けできると思います。

また、
もっと情報がほしいよという方はぜひ動画の概要欄をご覧ください。
サブチャンネル、TikTok、Twitterなど、いろんな媒体で
いろんな情報を発信しています。
興味ある方はそちらのフォローもよろしくお願いします。

 

東京は転出超過

コロナ禍で東京から出ていく人が増えています。

東京は高度経済成長期、バブル期に人がドンドン増えていったんですが
バブル崩壊で一時的に転出超過、
つまり入ってくる人よりも出ていく人が多いという状況になりました。

そしてその後はまた人が増えていったんですが、
それが今年5月、
20年ぶりに転出超過になったんです。

今出ているデータでは7月〜10月、4ヶ月連続で転出超過が続いています。
特に、東京23区、都心部からの転出が多いようです。

 

これはもちろんコロナの影響です。

コロナは第1波、第2波、第3波と、
拡大と収束を繰り返しています。

第2波の後、秋ごろには私たちは「もうコロナは終わった」と安堵し
以前の生活を取り戻そうとしていました。

しかし、
11月から第3波がはじまり、日本人はまた震え上がりました。

そして、まだコロナは終わっていないこと。
ちょっと油断したらまた広がってしまうんだということを
改めて思い知らされたわけです。

そういうwithコロナの状況の中で、
東京から転出している人が増えているということです。

 

移住先は東京近郊

じゃあ、東京から出ていってどこに移住しているのか?
というと、東京近郊です。

東京が転出超過に対して、
埼玉、千葉、神奈川は転入超過、つまり入ってくる人が多い状況になっています。

 

LIFULL HOME’Sという不動産会社の調査によると、
テレワークが導入されたことにより郊外への住み替え意向が高まっているそうです。

「週に数回の出社であれば、通勤時間が1時間弱ならいいか」
と考える人が増えているとのこと。

そんな中で、
住みたい街ランキングがこのようになっています。

1位 本厚木(神奈川県)急上昇1位

2位 葛西(東京都江戸川区)変わらず

3位 大宮(埼玉県)

4位 千葉(千葉県)

5位 池袋(東京都豊島区)

 

神奈川県の本厚木が急上昇して1位になっているんですね。
これは『住みたい街ランキング』ですが、
もうちょっと具体的に物件についてのお問い合わせがあった
『問い合わせランキング』は以下のようになっています。

1位 八街(やちまた)(千葉県)

2位 姉ヶ崎(千葉県)

3位 大網(千葉県)

4位 相模原(神奈川県)

5位 小田原(神奈川県)

 

もうこれトレンドが明らかですね。
東京に通勤可能な郊外への移住を本気で考えている人が多い。

 

郊外物件における最大のメリットは、安くて広い家を借りられることです。
テレワークが導入されたことによって家にいる時間が増え
住環境を大切に考える人が増えたようです。

また郊外もショッピングセンター等は充実しているので、
近隣で生活のほとんどを完結できます。

ただ、ランクインしている街の傾向として
「都心へダイレクトアクセスが可能なこと」が共通しているそうです。

そう考えると、
「完全な地方移住」ではなく、仕事は東京にある。
でも住むところは郊外という考えの人が多いということだと思います。

 

地方都市に移住は?

じゃあ東京近郊じゃなくて、
もっと地方はどうなのか?というと、
沖縄、福岡、大分、高知、札幌など地方都市で、
資料請求が増えているそうです。

また短期間に完売する人気マンションが増えているそうです。

あぁじゃあ、東京から地方都市に移住してる人も増えてるのか、
というとそういうことではない。

外国人が買っているわけでもない。

じゃあ、誰が地方都市に移住しているのかというと、
それは地方在住の中高年が、地方都市に移住しているそうです。

例えば、
北海道だったら稚内に住んでいた50代の夫婦が、
子どもも独立したし、じゃあ第二の人生を、ということで
札幌にマンションを買って移住する。

そういうケースが多いようです。

もっともごく最近は、コロナの第三波の影響もありますから、
今のタイミングで買おうという人は少ないかもしれませんが、
第1波以降の大きなトレンドとしてはそういう感じのようです。

 

田舎暮らしというとのどかでいいな、と憧れる人も多いと思いますが、
逆に大変なことも多いんですね。

詳しくは後ほど述べますが、
田舎暮らしは大変なことも多いので、老後のことを考えて
田舎から地方都市に移住するシニアが増えているようです。

 

田舎からは減る一方

じゃあ、地方都市以外、いわゆる『田舎』『過疎地』への移住はどうだったかというと、
いまいち増えていません。

 

つまり、東京から郊外への移住、
過疎地から地方都市への移住は進んだ。
でも過疎地からは出る一方、
地方移住といっても、田舎や過疎地への移住はほとんど進まないということなんですね。

 

その理由は2つ。

ひとつは仕事の問題。
完全テレワークになれば、田舎にいながら仕事ができるかもしれませんが、
現在は、テレワークの広がりはまだまだイマイチです。

大企業やIT企業はテレワークの導入に積極的でした。
しかし、それでも「週に何度かは出社」。

テレワークを試しに導入してみた会社でも
基本は出社、週に何度かはテレワーク可というような導入の仕方が多かったようです。

また、第1波、第2波を乗り越えて、
通常営業に戻した会社も多かったようです。

そういう状況で、
田舎に移住したら仕事なんてしてられない。

自給自足しますならいいんですが、
毎日車で1時間かけて通勤するのは本当に大変です。

 

もうひとつは、
田舎暮らしはのどかで良い反面、
面倒くさいことが多いからです。

 

例えば、
近所付き合い、地域の行事、地域の草刈り、害虫、害獣など。

都市部だったら近所付き合いもないし、
地域の行事もほとんどありません。

また、北国では雪かきも大変ですよね。
毎朝30分ぐらいですか?
そういう大変さもあって、札幌のマンションに引っ越すシニアが増えているとのこと。

 

そして何より、車がないとどこにも行けないこと。
うちの実家には最大で4台、車がありました。 

車がないと通勤も、買い物も行けないので
働いている人の数だけ車が必要だからです。

そして、高齢になって運転が不安になってしまうと
もうどうしようもなくなってしまう。
だから田舎ではかなり高齢になっても
「免許を返納したくない」というお年寄りも多いです。

そういうことを考えると、
憧れはするものの、 実際に住むとなると大変だな、ということになり、
憧れだけで断念する人が多いということです。

 

半数が単身世帯になる

日本で今一番多い世帯は単身世帯です。
35.7%が単身世帯。

東京23区や福岡市はすでに約半数が単身世帯です。
これは今後も増加していくと考えられています。

日本全体でもそのうち半分は単身世帯になるでしょう。

 

そういう状況を考えると、
これからもしテレワークが普及したとしても
過疎地への移住が進むとは思えません。

たった一人で山奥に住んで、
仕事でも人に会わないなんて考えられないでしょう。

一人だったら多少手狭でもいいので、
ちょっと出れば人と会えたり、飲みに行けたりする場所を選ぶ人が多いと思います。

 

そうすると、
今後も郊外、地方都市への移住はどんどん加速して行くものと思います。

withコロナで地方移住が進んでも、
過疎地からは人は減って行く一方になりそうです。