「早く緊急事態宣言を出すべき」
そんな声を最近、ネット上でよく目にするようになりました。

4月、5月の悪夢が蘇りますよね。
自営業の方なんかは特にそうだと思います。

ということで今回は
「どうなる第三波!?緊急事態宣言 再発令あるか?」
というテーマで動画をお送りします。

私は元中学教師で、10年以上教壇に立って
社会科を教えてきました。
そして、今年の2月からはYouTuberとして
ずっとコロナの問題をリサーチしてきました。

なので、医療の専門家ではないんですが、
社会的な見地からコロナ情報や、
これから日本がどうなっていくかということを
あなたにお伝えすることができると思います。

ぜひチャンネル登録お願いします。

今回はまず最初に、
第3波の現状について確認し、
後半ではまた緊急事態宣言が出されたらどうなるか?
もし出されるとしたらどういう流れになっていくか?

ということについてお話しします。
最後まで動画ご覧ください。

 

日本の第三波の現状

11/18に1日の新規陽性者が2,000人を超えたということで
衝撃が走りました。

10月終わりぐらいから少しずつ感染が増え始め、
今まさに第三波まっただ中といった感じです。

東京、大阪、神奈川、愛知、福岡、北海道あたりを中心に増えていますが、
地方でも散発的にクラスターが発生しています。

 

特に深刻な状況なのは東京と北海道。

東京では連日、新規陽性者が増え続け、
11/19、新規陽性者が500人を超え、警戒レベルが最高に引き上げられました。

東京都のモニタリング会議によると、
1ヶ月後には1日1000人になるという分析が出されているそうですが、
そんなもんですかね、本当に。

営業自粛や時短要請は今のところ出さない方針だそうです。

 

北海道では、連日、200人以上の新規陽性者が出ていて、
11/7〜札幌繁華街の時短要請、
11/17〜27までは
札幌市内での不要不急の外出自粛や、
札幌市内への往来自粛が要請されています。

 

なぜここに来てこんなに増えたのかというと、
気温と湿度の影響、
ウイルスの変異、
人々の行動様式の変化など、いろいろな可能性が考えられています。

時々、
「気温が下がったからでしょ」という人がいるんですが、
現時点で憶測だけで断定するのは
ちょっと危険なんじゃないかなと思います。

現時点だとわからないですよ、誰にも。

もし、寒さが原因だとしたら、
これから日本はもっと寒くなっていきますから、
ある意味絶望的ですよね。

 

そんな中で、私たちはどうやってこの冬を、
第3波を乗り越えていけば良いのか?

ということについては、
ちょっと今回は話しきれないので、
来週あたりに別の動画にまとめて
お話ししますので、ぜひそちらをお楽しみに。

 

さて、そんな先行き不安の中で『緊急事態宣言の再発令』という
ワードがにわかにあげられはじめました。

 

ギリギリまでは出されない

私は2月からずっとずっとコロナの情報を追いかけてきました。
その知見から言いますが、
緊急事態宣言はすぐには出されません。

そして、政府はギリギリの状況になるまで、
緊急事態宣言は出しません。

 

なぜそう言えるかというと、
理由は2つあります。

ひとつは政府が緊急事態宣言を出したくないから。

もうひとつは
前回、緊急事態宣言が出された時の様子からです。

 

1)政府は緊急事態宣言を出したくない

11/18の時点で加藤官房長官はGoToは継続、東京も除外しない。
移動自粛も必要ないと明言しました。

この直後に新規陽性者が2000人を超えるという報道があったので
状況は多少変わったのですが、
1500〜2000人程度だったら、緊急事態宣言どころか、
GoToもやめないということですね。

少し前ですが、
菅総理も同様のことを言っていました。

 

安倍政権〜菅政権は、経済活動とコロナ対策の両立を
掲げてやってきましたから、
この段階で、緊急事態宣言を出してしまうと、
今までの努力が全て吹き飛ぶぐらいの経済損失を負ってしまう
ということでしょう。 

だから、政府は新規陽性者2000人レベルでは
まったく動かないと思います。

 

しかも、この緊急事態宣言、
出したとしてもあまりできることがないんです。
都道府県知事が『要請』を出すことぐらい。

そんなのは緊急事態宣言が出ていなくてもできることです。

 

特に政府は、緊急事態宣言が出たからと言って
できることはほぼ何も変わりません。

だから、そもそも出したくない。

出しても出さなくてもやることは変わらないので、
それだったらわざわざ出して経済を冷え込ませるようなことはしたくない。

ということです。

 

2)前回の様子から考えてギリギリまで出さない

前回の様子から考えて、
今回、もし出すとしてもかなり感染者が増えてからになるでしょう。

前回、3月28日に初めて新規感染者が1日200人を超え、
これはやばい、今月中に緊急事態宣言出されるんじゃないか?
と言われていました。

ところが政府はそこから1週間ねばりました。

そして、結局300人を超えて、
もういい加減出してくれ!
経済活動止めないとヤバイ!!
という声がめちゃくちゃ高まった段階で、
ようやく緊急事態宣言を出したのです。

 

時系列に見るとこんな感じです。

4月7日:7都府県に緊急事態宣言
(東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡)

4月16日:対象を全国に拡大

5月14日:8都道府県を除く地域で解除
(北海道・東京・埼玉・千葉・神奈川・大阪・京都・兵庫以外)

5月下旬:残りの県も順次解除

 

4/7時点で、東京都はもう外出自粛要請を出していました。
他の自治体もとっくに独自に動いていました。
その前に自主的に営業自粛措置などをとっている企業もありました。

 

なので、今回も、
もし緊急事態宣言が出されるとしたら
感染者がめちゃくちゃ増えるまでは出されないものと思われます。

いろいろ基準は言っていますが、
これがコロコロ変わっているし、
時には「数値は基準に過ぎない」とか
言い出しますから、アテにはならないです。

 

緊急事態宣言が出されたらどうなるか?

それでは後半では、
この冬、また緊急事態宣言が出されたらどうなるか?
もし出されるとしたらどういう流れになっていくか?
ということを説明していきます。

 

ロックダウンはできない

まず大前提として、
日本では欧米のような強力なロックダウンはできません。

 

あるYouTuberの方が

「東京封鎖か!?」

みたいなサムネで動画をUPしていたんですが、
日本は現状では都市封鎖はほぼできません。
海外のように強力な規制をかけることもできません。

できたとしても現状ではしないと思います。

 

それは前回の緊急事態宣言の時を見ても
あきらかでしょう。

法律的には緊急事態宣言が出ても
『要請』しかできません。

「みんな、なるべく出ないでね」
「なるべく営業しないでね」
というレベルなんです。

 

なので、そのYouTuberは完全に釣りですね。
ワイドショーと同じ。

もちろん、法律が改正されたり、
急に何かの法律を持ち出してきて、拡大解釈したりしたら
それはもっと違う措置ができる可能性もありますが、
あくまでも現状では、
日本はロックダウンはできません。

なので、
そういう釣り動画にだまされないように。

 

緊急事態宣言でできること。

緊急事態宣言というと、
とても恐ろしいもののように思われがちですが、
前回わかった通り、外国のような強力なロックダウンをするものではないのです。

じゃあ、緊急事態宣言が出るとどうなるのか?

緊急事態宣言が出ると、
都道府県知事に以下の権限が与えられます。

・外出自粛要請
・休校要請
・店舗や施設の営業停止要請
・イベント中止の要請
・マスクの売り渡し要請

 

基本はすべて要請。

ただし、
お店がどうしても要請に従わず、知事がこれは危ないと判断したら
停止『指示』をして店名などを公表することもできます。 

政府ができることはまぁはっきり言って特にありません。

 

道路も通常通りだし、
企業活動や人々の外出を禁止することはできません。

なので、
先ほども言った通り、
実質、ロックダウンはできないのです。

 

結局、日本の場合、
緊急事態宣言と言っても、基本的には
企業や国民の自主的な動きに期待するものでしかないんですね。

 

ただ、これによって期待できるのは、
国民の意識が変わって、行動が変わること。

そして、
大企業は真っ先に要請に従いますから、
社会全体がそういう雰囲気になること。

この2つです。

 

緊急事態宣言で変わること

前回出された時は飲食店やスポーツジムなどに対して
休業要請が出されました。 

じゃあすべての飲食店が休業していたかというと、
時短営業したり、
緊急事態宣言が出ている間は休業したり、
対応はまちまち。
その期間もバラバラでしたよね。

 

スーパーなどは
入店規制や時短営業などのルールを設けつつも、
ほとんどのお店が営業を続けました。

いち早く休業を決めたのはデパートでした。
デパートはほとんど休業していたのではないでしょうか。

銀行も通常営業です。 

交通機関は自主的に本数を減らしたりはしますが、
通常通り営業可能。

公園や公共施設は自治体の判断で閉鎖するところもありました。

 

今回、緊急事態宣言が出されたとしても、
またこういう動きになると思います。

ただ、今回はギリギリまで要請に従わないお店も増えてきそうですね。
どうせコロナなんて大したことないとか、
従わなくても罰せられないとか思っている人、
それから従ってる場合じゃないという人も多そうです。

 

ちなみに、TikTokの方で、
「学校は休みになりますか??」なんて
中高生からよく聞かれるんですが、

学校は休みにならない可能性もあります。

なぜかというと、
外国の例。
ヨーロッパでは、今回のロックダウンの中で
休校措置をとっていないところが多いんです。

しかも、休校にすると、共働きの家なんかは
働きに行けなくなっちゃうという問題も発生しますから、
できるだけこれは避けるのではないかと思われます。

なので、休校を期待していた皆さんは、
残念でした。

 

もし出されるとしたら?

最後に。

じゃあもし出されるとして、
どんなスケジュールで出されるか?

 

前回の例からして

①自治体が動く(休業要請など)

②地域を限定して緊急事態宣言

③全国に緊急事態宣言 

という流れになるでしょう。

 

現在、東京では警戒レベル最大、
北海道でも警戒レベル引き上げ、
などの措置をとっていますから、
東京と北海道については①の段階にあると言えます。

 

ではどうなったら②に行こうするかというと
世論がめちゃくちゃ高まったら出します。

前回、緊急事態宣言が出された時のように、
「頼むからもう出してくれ!」となって初めて
緊急事態宣言が出されるでしょう。

具体的には、
まぁ2000人レベルでは出されないでしょうね。

4000〜5000人ぐらいで地域を限定しての緊急事態宣言。
10000人近くなってはじめて、全国規模での緊急事態宣言。

という形になるのではないかと思っています。
これは2月からずっとコロナ問題を追いかけ続けてきた私の予想なんです。

 

最後にお知らせないんですが、

このコロナ第3波をどう乗り切って、生き残っていけば良いか?
という動画を来週あたり、出す予定です。

皆さん、ぜひそちらをご覧ください。

時々、勘違いしたアンチが急に文句を言ってくるんですが、
私は「コロナ怖い」「コロナ怖い」とあおっているわけではありません。
もちろん逆に「コロナなんて大したことないから大丈夫だ」
と無責任なことを言うつもりもありません。

ただ、社会がこれからどうなっていくかを
冷静に見極めていきましょうってことね。

それが皆さんの人生にとって、
一番メリットが大きいですから。