新型コロナウイルスについて久々に取り上げます。
新型コロナが流行り出した頃から、
コロナは『後遺症』があるんじゃないかということが
たびたび話題になっていました。
先日、お笑い芸人の庄司智春さんがコロナに感染、発症したと
ニュースになっていました。
彼はもう仕事にも復帰しているんですが、やはりまだ肺に痛みというか、
違和感が残っているそうです。
そういう実体験とか、
各種研究結果もだいぶ出揃ってきた頃だと思いますので、
今回は『コロナの後遺症』について、
今わかっていることをまとめてみたいと思います。
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新型コロナウイルス感染症の基本症状
はじめに後遺症についてお話しする前に、
新型コロナウイルスについて、今のところわかっている基本症状などについて復習しましょう。
ウイルスが体内に入ってから発症するまでの
潜伏期間には1~14日と幅があります。
多くの人がおよそ4~5日で発症しているようです。
発症してから1週間程度は風邪のような軽微な症状が続き、
約8割の方はそのまま治ってしまうそうです。
ところが約2割の人はそこからさらに長引いて
肺炎の症状が悪化して重篤化します。
主な症状としては
・発熱
・咳
・だるさ
・食欲低下
・息切れ
・痰
・筋肉痛
などが挙げられます。
じゃあ、これは風邪やインフルエンザと何が違うんだっていうことですが、
まず症状が出ている期間が違います。
風邪やインフルエンザは大体3〜5日で症状が収まり、
1週間以上続くことは稀です。
また、新型コロナウイルスの特徴的な症状として、
嗅覚障害・味覚障害を訴える患者さんが多いようです。
イタリアの報告によると
新型コロナ患者59人のうち、20人(33.9%)で
嗅覚異常または味覚異常がみられたとのことです。
しかもなぜか特に若年者、女性によく
これらの症状がみられるそうです。
致死率や感染力については諸説ありますが、
まだ各国の医療体制によってバラつきがあり、
インフルエンザと比べてどうなのか?ということについては
まだ明確な、決定的な研究結果は出ていないようです。
コロナに後遺症はあるのか?
そして一番コワい違いは『後遺症』があるというところです。
アメリカ医師会が医学誌「Journal of the American Medical Association」
にイタリア・ローマにあるジェメッリ大学病院の調査結果が掲載されました。
その調査は新型コロナウイルス感染症で入院し、
回復後に退院した患者のうち143人を調査した研究結果です。
対象者は平均2週間ほど入院したのちに
退院しているのですが、
この時点で彼らには発熱や急性症状もありませんでした。
しかし、
疲労感 53.1%
呼吸困難 43。4%
関節痛 27.0%
胸痛 21.7%
という症状は残っていたそうです。
そして、発症から2ヶ月後の時点で
また調べてみると
これらの症状がまったくなくなっていたのは、患者のわずか13%だったそうです。
半数以上の人には、3種類以上の症状が残っていました。
さらに、これらの人たちに「生活の質」の変化について尋ねたところ、
44%が「以前より悪くなった」と答えていた。
新型コロナウイルスで深刻な影響を受けるのは高齢者のみだと言われていますが
この研究で調査対象とした患者の年齢は、19~84歳。
平均年齢は56.5歳だったそうです。
アメリカでの成人を対象にした調査によると、
退院から2〜3週間経っても、35%が以前のような
健康な状態にまで回復をしていませんでした。
こちらの調査についても、
高齢者や基礎疾患のある人だけを取り扱った調査ではありません。
基礎疾患のない18歳から34歳の患者でも、
20%は後遺症のような症状が残っているそうです。
中には「買い物にいけない」「フルタイムで働けず、パートタイムになった」など、
生活に変化を及ぼすほどの影響を受けている人もいます。
またフランスの調査によると、
感染前は普通に仕事をしていた人のうち、
発症してから110日後の時点、つまり約3ヶ月後の時点ですよね、
その時点で職場復帰をしていたのは69.1%であったとのことです。
つまり30%の人は3ヶ月経っても職場復帰できないということです。
また、重症化した人ほど後遺症は残りやすいそうです。
新型コロナウイルスは、これらの点で、
風邪やインフルエンザとは大きく異なりますね。
インフルエンザにかかる人はいても
インフルエンザの後遺症で3ヶ月も職場復帰できない人は
聞いたことがありません。
新型コロナウイルスは、
インフルエンザや風邪よりもかなり長引く、
そして、その症状がどこまで続くか、今のところよくわかっていない、
というのが現状です。
ただし、後遺症というと一生治らないようなイメージもありますが、
症状が必ず一生続くわけではないようです。
今、コロナは蔓延してからまだ半年ぐらいですからね。
2ヶ月、3ヶ月追いかけてまとめて、
その結果が明らかになってくるにはもうちょっと時間がかかるかもしれません。
今回のお話はあくまでも
2020年9月現在の情報をまとめたものです。
どんな後遺症があるのか?
さて、後遺症について、
具体的にどんな症状があるか、もう少し詳しくみていきましょう。
その症状は多数報告されています。
代表的なものをあげますね。
疲労感
倦怠感
呼吸困難
息切れ
息苦しさ
関節痛
胸痛
咳
痰
ノドの痛み
めまい
下痢
味覚障害
嗅覚障害
頭痛
筋肉痛
睡眠障害
記憶障害
集中力低下
脱毛
目や口の乾燥
鼻炎
結膜充血
食欲不振
いや、そんなに!?
と思いますよね笑
そんなに報告例はあるんですよ。
ただこれはまだ研究途中のものもあるので、
これら全てが明確にコロナの後遺症であると断定されているわけではありません。
これらの症状が見られる患者がいるということです。
これらの症状の中で3つぐらいの症状を訴える患者さんが多いようです。
一番多いのは「疲労感」「倦怠感」なんですが、
これはコロナ以外のウイルス性の病気、
例えばSARSとかインフルエンザが治る過程でも見られる症状らしいんですね。
なので、コロナだから、こういう症状が出ているというわけではない。
というものもあると思います。
ただ、
最近ではこのコロナウイルスが、肺や気管だけでなく、
脳や心臓にまで到達して、影響を与えているという研究結果も出されています。
なので、肺はもちろん、脳や心臓が
機能的なダメージを受ける可能性というのも指摘されています。
インフルエンザの後遺症は?
ちなみに、インフルエンザや風邪は後遺症はないのか?
ということですが、私が調べた範囲では
後遺症といえるようなものはないようです。
ただ、合併症はあります。
例えば、
肺炎とか、気管支炎とか、胃腸炎とか、
重篤な例だとインフルエンザ脳症というのもありますね。
これらは後遺症というよりも、
インフルエンザや風邪が悪化した結果、
その他の器官が炎症を起こしたりするものです。
なので、
後遺症とは区別されています。
未知なので危険かどうかはわからない
最後にこのコロナウイルス、
久しぶりに取り上げたのですが、
やはりまだまだ未知のところが多いですね。
未知の部分が多いということは
危険か、安全か、どうなるかわからないということです。
ここがコワいところなんですよね。
「コロナ大したことない」
っていう人は、
日本で感染が拡大しなかったのを見て
「ほーら、大したことなかったじゃないか」
というかもしれませんが、
それは結果論です。
道に飛び出して車に轢かれるかどうか、
やってみないとわからない。
飛び出してみました。
「ほーら、轢かれなかったじゃないか」
って、そんなんイチカバチかの話で、
もし轢かれてたら
「ほーら」
なんて言ってる場合じゃないですからね。
結果が出てからじゃ遅いんですよね。
結果が出る前に気をつけないと。
そして、日本やアジアでは大した被害はなかった。
でも、なんで大したことなかったのか?
それすらもまだわかっていないんですよ。
わかっていたら、
欧米での被害も防げるはずですからね。
わかっていないことが多い。
だから、気をつけないといけない。
その視点はこれからも持ち続けたいですね。