菅義偉総理が第99代内閣総理大臣に就任し
9月16日、新内閣の閣僚人事が発表されました。

その中で女性が二人しかいなかったということが
話題になっていました。

これは世界的に見てもとても低い数字です。

 

昔に比べたらだいぶ
女性が働きやすい社会になっていますが、
それでもまだまだ世界的に見ると
最底辺レベルです。

 

ということで今回は
「女性の社会進出」について考えてみたいと思います。

普通は男性の評論家たちが言えないようなところまで
今回は切り込んでズバリ言いたいと思いますので、
ぜひ最後までご覧ください。

 

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女性閣僚は2人だけ

冒頭でも言いましたが、
菅内閣の20の閣僚ポストのうち、
女性は上川陽子氏(法務)と橋本聖子氏(五輪)の2人しか
いなかったということが話題を呼んでいます。

女性の割合は10.0%です。

 

これは世界と比べてどうなのか? 

世界全体では、閣僚ポストに就く女性の割合は21.3%だそうです。
(列国議会同盟(IPU)とUN Womenの2020年1月1日時点のまとめ)

なので、世界基準の半分以下ですね。

現在の10%というのは
148位のブータン、マーシャル諸島、サンマリノと並ぶ水準だそうです。

 

上位の国はどんな国かというと、
こんな感じです。

 

1位 スペイン 66.7%

2位 フィンランド 61.1%

3位 ニカラグア 58.8%

4位 コロンビア 57.9%

5位 オーストリア 57.1%

6位 ペルー 55.0%

7位 スウェーデン 54.5%

8位 ルワンダ 53.6%

9位 アルバニア 53.3%

10位 フランス 52.9%

11位 アンドラ 50.0%

11位 カナダ 50.0%

 

スペイン、フィンランドなどは
閣僚の半分以上は女性なんですね。

日本からすると考えられないことです。

 

当然、G7(先進7か国)の中では
日本は最下位です。

 

日本では大臣が2人というのが現状ですが、
世界では女性が国のトップリーダーになっている国もあります。

 

有名なところでは
かつてはイギリスのサッチャー首相。
鉄の女と呼ばれた歴史に残る首相です。

そして、
今、鉄の女といえばドイツのメルケル首相。

2005年から長期政権をつくりあげ、
実質ドイツ第四帝国だとも言われています。 

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最近では2019年、
フィンランドで歴代最年少の34歳でサンナ・マリンさんが首相になっています。
↓非常にきれいな方ですよね。

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フィンランドは閣僚の半分は女性で
しかも30代前半の美しい女性が多いです。

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なんか、あの…

菅内閣をディスるわけではないですよ、
めちゃくちゃ応援しています。

でも、ちょっと↑この画像を見てるとちょっと
この↓画像を思い出しちゃって、
あまりにも対極すぎてなんかちょっと恥ずかしい気持ちになってきますよね笑

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続いてニュージーランド。

ジャシンダ・アーダーン首相は2017年、37歳で史上最年少で首相になります。

そして首相在任中の2018年に女の子を出産。
さんご6週間の育児休暇を取得したそうです。

在任中に出産し、育児休暇をとったのは彼女が史上初です。

その後、子連れで公務をおこなう姿を積極的に見せて、
働く女性のロールモデルとして注目されています。

またSNSを活用した発信力や、
新型コロナ感染対策で見せた手腕などが評価され、
ニュージーランドでは、ここ100年で一番人気のある首相だそうです。

 

余談ですが、
先日、安倍さんが持病を理由に辞任したことについて
私の動画に

「公務に穴を開ける可能性がある人が
 総理になるのは無責任だ」

というコメントをしてきた人がいたんですね。

それに対して
「いや、ニュージーランドの首相は在任中に出産してますよ?」
と返したら、その人は黙りました。

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今、世界で女性が国のトップリーダーになっている国は
なんと20ヵ国もあるそうです。

日本もいつか、女性の内閣総理大臣が誕生する日は来るのでしょうか?

雰囲気的には少なくともここ数年はなさそうな気がします…。

 

世界の女性の社会進出

政治の世界でもかなり女性の社会進出が進んでいることが
わかりますね。

では、一般の人はどうか?
というと、

2019年の「ジェンダー・ギャップ指数」のランキングが発表されています。(世界経済フォーラム(WEF:World Economic Forum))
ジェンダー・ギャップ指数とは簡単にいうと、
男女格差を表す指数みたいなものです。

男女平等や女性の社会進出が進んでいる国ほど
上位になります。

それによると上位の結果はこんな感じ。

1位 アイスランド
2位 ノルウェー
3位 フィンランド
4位 スウェーデン
5位 ニカラグア
6位 ニュージーランド
7位 アイルランド
8位 スペイン
9位 ルワンダ
10位 ドイツ

北欧の国が強いです。
アイルランドは11年連続で首位だそうです。

先進国7カ国でいうと
ドイツ10位
フランス15位
カナダ19位
英国21位
米国53位
イタリア76位で、

日本は151ヶ国中121位。
G7の中で圧倒的に最下位。

 

しかも、中国は106位、韓国は108位だったので
欧米のみならずアジア諸国にも負けていますね。

 

なので、女性の皆さんも、男性の皆さんもぜひ覚えておいてほしいのですが、
日本は女性の社会進出という面においては
圧倒的に後進国です。

「昔に比べたら女性が働きやすくなってる」

確かにそれはそうです。
それでもまだまだまだまだ圧倒的に遅れているんです。

まずは今の立ち位置を把握しないといけません。

 

 

仕事と出産の両立問題

なんで、じゃあ日本はこんなにも女性の社会進出が遅れてしまっているのか?

それは終身雇用制があったからです。

要は「月〜金」「9時〜5時」「フルタイム」が当たり前。
重要な仕事ができるのは正社員だけ。
正社員は定年までほぼ確実に雇用される。

この枠に当てはまらない人は、
いつまで経っても「助っ人」みたいな立ち位置。

重要な仕事はやらせないし、
やらせたとしても賃金も手当も低い。

これが終身雇用制なんですよね。

 

この仕組みだと、女性は圧倒的に不利になります。

なぜかというと、
女性には出産があるからです。

 

終身雇用制の社会だと、
女なんか雇っても、
妊娠、出産、育児、介護でまともに働けない。

企業はどうしてもそう考えてしまうんですね。
口には出さないけど、今もそういう思いを持っている人は多いです。

 

女性の意識改革も必要

女は結婚したら辞める、
女は出産で休む、
女は育児とか家のことで忙しいから残業できない。

口には出さないけど、多くの男性も心の底ではそう思っています。

残念なことに、女性自身も自分でそう思っている人が多いです。

ハッキリ言うと男性に依存して生きていきたいと
思っている女性はいまだに多い。

 

私が中学校で社会の授業を教えている時に、
公民の授業で『男女差別』の授業をやったんですね。

そんで、今みたいな話をして、
だからこういう仕組みを変えて、
女性がもっと働きやすい社会をつくっていきたいよね!

って熱く語ったらですね、
なんか女子生徒の半分ぐらいがポカーンとしてるんですよ。

え?

と思って
「○○ちゃんどう思う?」って聞いてみたら

「え、結婚したら普通に家庭に入りたいんだけど」

って言われたんですね。
別の子は

「私は何年かは働いて一応、社会を経験してみたいけど、
 赤ちゃん産んだら働きたくない」

って言うんですね。

 

そうか、と。
ここでわかりました。

女性は家にいるもの。
女性は結婚して仕事を辞める。
女性が家事をやる。

これは、男性や社会から強制しているわけではなく
女性自身にそういう意識が刷り込まれてるんだなと。

 

今、第一線で働いている女性の方、
口には出さないけど、感じてるんじゃないでしょうか?

女子会とかで

「一応、2〜3年は働いて〜、
 そのあとは子どもつくって〜
 2人産んだら6年は休めるから、フルに休んで〜
 そんで一応また職場に戻って2〜3年働いたら
 辞めるつもり〜」

みたいに言ってる人いるでしょう。

 

たぶん現役で働き続けてる女性は
そういう話聞いて腹立ってるはずですよ。

お前らみたいな考え方のやつがいるから
いつまで経っても女が下に見られるんだよって。

 

それは日本の文化や歴史から来るものかもしれないし、
伝統的な考えかもしれない。
社会の風潮かもしれない。

でも、
女性自身の考えも変えていかないといけないと思います。
そうしないと、現状はおそらく変わりません。

 

多くの男性はこういう発言はできません。
なぜなら男性が女性に対して

「お前らの意識にも問題あるんだよ」
って言ったらカッコ悪いからです。

でも、私はあえて言います。

女性の意識改革も、
男性の意識改革も必要。

 

そんで、
働く女性を下に見る男がいたら

「じゃあテメェが代わりに産んでみろ」

ぐらい言ってやればいいと思う。

 

女性が活躍できる社会

女性が活躍できる社会にするためには
3つやるべきことがあります。

 

考え方を変える

これについては先述した通りです。
男性はもちろん、女性も考え方を変えていく必要があります。

 

家事の分業

家事、育児、家計の管理、
挙げ句の果てには旦那の親の介護まで
それらを全て女性が担当するというのをやめましょう。

そりゃ無理ですよ。

一人でそれを全部こなしつつ、
会社でフルタイムで働くなんて。

やってる人もいますけどね。
かなり大変ですよ。

そこまでするのは体力的にもきついし、
まぁ旦那の稼ぎがあるから、
ということで才能ある女性が、
パートタイムで雑務だけして一生を終えるのは
とてももったいないです。

 

フレキシブルな働き方

一番重要なのは終身雇用制を完全に打破して、
フレキシブルな働き方を認めることです。

 

「月〜金」「9時〜5時」「フルタイム」が当たり前。
重要な仕事ができるのは正社員だけ。

 

じゃなくて、
毎日午前中だけ働く人もいれば
週に3日だけフルタイムで働く人もいる。

午前中は在宅で働いて、
午後は出社して働く。

そういうフレキシブルな働き方を
認めていかなくてはいけません。

 

ただ、現状のように事務から営業から何から
一人の社員が全てできるようにする、
一人で全てを抱え込むような働き方ではなく、
プロジェクトごとにチームをつくってやっていく形にすれば
それは可能だと思います。

Aさんは午前中だけだから、
プロジェクトのこの部分に関わってもらう。
Bさんは月水金しか来ないから
その人はこのプロジェクトを進めましょう、というように。

 

もちろん、勤務時間が短ければ
給料は下がりますよ。

そこまで同一にしろとは言いません。

その分、他で副業したりするのも当然自由です。

 

男性にとってもメリット

またこれは男性にとってもメリットなんです。 

私もそうだったんですが、
男だからという理由で、強制的に体を張った仕事とか、
死ぬほどストレスがかかる仕事とか
長時間勤務とかやらされるのは結構イヤでしたね。

もちろん、そういう仕事にやりがいを感じる人も
いるでしょう。
そういう人はやればいいと思いますし、
どうしてもやらなきゃいけない場面もあります。

でも、そこは男女関係ないですよね。

 

男性でも育児に関わりたい人もいるだろうし、
男性でも夕飯つくりたい人もいますよ。
親の介護をしたい人もいるでしょう。

正社員じゃなくてパートタイムで気楽に
働きたい人もいるでしょう。

 

でも、今は社会の仕組み上、男性が重い仕事をさせられることが多いので
どうしても家のことをやる時間がない。

女性差別問題は、逆から見ると男性差別問題でもあるんです。

 

これも男性はなかなか言えません。
なぜかというと、こういうことを言うと

「男のくせに女々しいことを言ってる」とか
「男ならがんばるのは当たり前だろ」とか言われるから。

でも私はそんなの気にしないので
あえて言います。

 

また、フレキシブルな働き方が認められると、
高齢者としてもメリットはあります。

フルタイムで働くのは体がきついけど、
朝は強いから7:00〜12:00まで毎日働きたい!とか。

若者が苦手な部分をカバーしてくれる可能性も大いにありますよね。

 

また持病を抱えながら働いている人、
家族の介護をしながら働いている人にとっても
大きなメリットでしょう。

 

そういう意味でも、
女性が活躍できる社会をつくることは
誰にとってもメリットになることなんです。

 

女性の社会進出で経済成長

日本は人口が減少し、
高齢化が進んで、どんどん労働人口が減っています。

労働人口はイコール生産力ですよね。
なので、人口が減るのはイコール国力が低下ということでもあります。

その問題を解決するには
3つの方法があります。

①移民を受け入れる
②高齢者を労働者にする
③女性の社会進出を進める

この3つです。

ゴールドマンサックスのレポートによると、
男女の雇用格差が解決すれば、
日本の労働人口は820万人増加するとしています。

そして、GDPの水準も15%ほど上がるそうです。

 

女性の社会進出はもうこれからの日本にとって必須です。

 

まずは皆さんの意識を変える。
そこから初めていきましょう!