私は怒っています。

 

体育会系の文化

 

もうやめませんか?

大声出せる人
ノリと勢いがある人
酒が飲める人

そういう人が評価される社会。

 

そんなんしてたら日本はいつまで経っても
近代から抜け出せませんよ。

 

ということで、今回は

「日本をダメにする『体育会系』文化」というテーマでお送りします。

 

今、体育会系の上司とか人間関係で悩んでいる方はもちろん、
自分が体育会系で育ってきたよという方もぜひご覧ください。

このブログでは「好きを仕事に自分らしく生きる」をテーマに、
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体育会系 日本を蝕む病

なんで急に体育会系についてこんなにも怒っているかというとですね、
タコペッティさんというYouTuberさんがいるんですが、
その方のチャンネルが好きで1年以上前からよく見ているんですね。

https://www.youtube.com/user/motorcyclists

そのチャンネルで先日

「体育会系 日本を蝕む病」サンドラ・ヘフェリン

という本の紹介をしていたんです。

ドイツ人から見て
「日本人の体育会系文化はおかしい!」
という本なんですね。

 

具体的にどういうところがおかしいかというと、

就業時間前に出社する新入社員

踊りの練習をする新入社員

叫ぶのが大好きなレストラン店員

営業成績の掲示

声が大音量の就活生

副業の内容を会社に報告

 

こういうのはドイツではありえない、と。
そういう内容だったんですね。

で、これを見ていたらもうだんだんと腹が立ってきてですね、
もうこれは私も取り上げるしかない!ということで
今回取り上げた、そういう次第です。

タコペッティさんありがとうございます。

 

体育会系文化は軍隊文化

体育会系文化というのは
ズバリ言ってしまえば

軍隊文化

です。

 

こういうことを言うとまた保守派の皆さんから
「お前は左翼か」とか
「反日主義者だ」とか言われて袋叩きにされるので
先に言っておきますね。

私は思想的には右寄りです。

保守本流ではありませんが、
共産主義には反対、
憲法改正には賛成、
太平洋戦争も本当は大東亜戦争だと思っています。

なので、
軍隊文化そのものを否定するわけではありません。

厳しい訓練を積んで、
厳しい上下関係や規律を守って
強固な軍隊をつくりあげ、
国のために戦ってくれている人たちがいる。

チームスポーツや
軍事の世界ではそれは必要でしょう。

それは否定しません。

 

でもですね、
この現代社会において
一般社会にまでそれを取り入れていたら
日本は国際的な競争力を失いますよ。

もちろん、
伝統や文化は大事です。

でも、そうやって古い習慣を固持して
日本の国力を低下せしめようという輩の方が
よっぽど反日的です。

 

今は明治維新と同じぐらいの変革期と言われています。

良いものは残しつつ、
新しい考え、思想、技術はどんどん取り入れていくこと、
それが日本社会の、そして日本人全体の利益につながります。

イノベーションを起こし、
新しい産業を盛り上げ、
日本経済を発展させていくためには
軍隊文化=体育会系文化をなくしていく。

それが大事です。

 

体育会系の基本精神

体育会系で最も大切にされる精神は

 ・明朗快活

 ・ノリと勢い

 ・上下関係

この3つだと考えています。

 

明朗快活

明朗快活は、体育会系に限らず、
一般的にも好まれるものです。

ところが、体育会系では
この特性を過剰に求められます。

 

その良い例が

『声出し』

です。

部活やら、応援やら、新人研修やらで
とにかく大声を張り上げさせられる。

声が枯れるぐらいまで声を出すことを求められます。

これって必要ですか?

もちろんね、ライブとかで
声が枯れるまで全力で歌っている歌手とか
そういう姿は心を打ちます。

でも、それって組織的に強制的にやらせるべきことなのかな?

とても疑問です。

 

一生懸命やってる本人たちはそんなに疑問に思わないかもしれません。

声が枯れるまで大声を出しているとアドレナリンが出ますし、
辛い経験を乗り越えるというのは快感ですから、
やり切ってしまえば「やってよかったな」なんて妙な達成感も
得られたりするかもしれません。

でも、大事なのは「それ意味ある?」と考えることです。

自らやりたくて応援団に入った子たちが
がんばって声出すのはいいんですよ。

意味があろうがなかろうが、それは文化ですからね。

 

でもそれを組織的に、会社や部活でやらせることに意味があるのか?
ということです。

 

これ、心理学的に見ると
強制的に大声を出させて
「まだまだ!」「もっと出せるだろ!」と追い込んで
周りからも精神的なプレッシャーかけさせて、
それでそれを乗り越えて「やり遂げた」みたいな体験をさせる
っていうのは、
非常に効果的な『マインドコントロール』ですね。

理性の壁を越えさせて、
自我をぶっこわさせて
その組織に従わせる、ここに所属してよかったと思い込ませるひどい手法です。

 

ノリと勢い

続いて、大事にされるのはノリと勢い。

これも一般社会でも好まれる特性だと思いますが、
体育会系ではこれも過剰に求められます。

その良い例が

若手が裸踊りさせられることでしょう。

裸踊りに限らず、
女装して芸をやらされるとか、
セーラー服を着て踊らされるとか、
一発芸をやらされるとか、そういうのも同じです。

 

某体育大学ではいまだに上半身裸でパフォーマンスするのが伝統なようです。
大手企業でもいまだに若手が宴会で裸踊りをさせられるところもあるようです。

裸踊りじゃなくても、若手が何かパフォーマンスをして
宴会を盛り上げないといけない、そんな職場は多いでしょう。

 

これらは

「男だったら脱いでも恥ずかしくないだろ」
「若手だったら歌って踊るぐらいやって当たり前」
「みんなできるはず」

という前提に立って、行われるパフォーマンスです。

でも例えば、
その集団にLGBTの子がいたらどうするんでしょう?

男でも人前で脱ぐのが恥ずかしい人もいて当然じゃないですか?
女でもセーラー服着たくない人もいるかもしれない。
宗教的に、みんなで歌ったり踊ったりしちゃいけない人もいるかもしれない。

そういうことを1ミリも考えてない。

もし「私はそんなことはできません」と言えば
「あいつはノリが悪い」と言って排除される。

 

ダイバーシティとか、多様性とか、グローバル化とか言われていますが、
もう真逆ですよね、こんなのは。

 

上下関係

続いて、強い上下関係の強要。

上下関係というのは、
あくまでも立場上の上下関係なんですが、
それを勘違いして、人間的な上下があるかのように振る舞う人がいます。

普通にそんなのパワハラですよね。

「バカやろう!」だのなんだのと罵るような人は
最近ではようやく減ってきたようですが、
基本的な精神は変わっていないように思います。

そして、さらに異常なのは、
その関係が組織外にまで持ち出されて、
仕事以外での付き合い、
例えば、飲み会とか、社員旅行とか、
そういうものまで強要されるところです。

そして、これもまたそれを拒否する人は
「付き合いが悪い人」
「ノリが悪い人」
として排除されてしまいます。

 

体育会系文化を育てているもの

こういう体育会系文化を育てているものは何かというと
それはいうまでもなく学校教育です。

部活とか、体育教育はもういうまでもないですね。
それ以外の場面でもそうです。

 

元教員なのでよくわかりますが、
学校教育はめちゃくちゃ体育会系ですよ。

私みたいな文化系で理屈ばっかり言ってる教員なんて
絶対にメジャーにはなれない。

野球部とかでがんばってきた先生が、
同じく体育会系でがんばってきた先生に認められて、
それで引き立てられます。

皆さんも小中学校時代のことを思い出してもらえばわかると思いますが、
学校で、生徒からも先生からも人気があるのは

「運動ができる」
「元気」
「声が大きい」 

子です。

多少ダラしなくても、勉強ができなくても
こういう子がリーダーとして
先生から気に入られたりします。

なんでかって言うと、
そういう子がクラスを引っ張ってくれると
なんか元気に、盛り上がっているように見えるからです。

例えば、
運動会の時にみんなで

「がんばるぞー!オー!!」って盛り上がって、
長縄跳びとかでみんなで声出してたら、なんかいい感じじゃないですか。

それを見て校長とかも
「あの先生は指導力がある」
と判断してしまう。

それでそういう盛り上げ上手の先生が出世していきます。

 

でも、

「盛り上がってるんだったらそれでいいんじゃないか?」
「クラスで団結してがんばってるんだからそれはそれで良いのでは?」

と思いますよね。

いや、実はその陰で、自分を押し殺して、
無理やり周りに合わせてがんばってる子どもたちがたくさんいるんですよ。

 

例えば、私みたいな子とかね。

そもそも運動嫌い、そういう応援とか、声出しとか嫌いっていう子もいて当たり前ですよね。
でもそういう子はノリの良いクラスに入っちゃうと、
そんなこと言ったら「あいつはノリが悪い」と言われて、排除されちゃいますから、
無理やり、自分を押し殺して、周りに合わせてるんですね。

どうしても合わせられない子は
適応障害と言われたり、不登校になったりしてしまうんですね。

 

体育会系学校教育の根底にあるもの

もともと近代の学校教育は

『国民教育』

からスタートしました。

つまり、
まずは主権者として、必要な読み書きそろばんができるようにすること。

そして、徴兵制で軍隊に入隊した時に、ちゃんと指示に従える兵隊を育てること。
「全体!右向け右!突撃ー!!」と言った時に一人だけ左に突撃したら困る。
「1、2、3、発射ー!!!!」と言った時に一人だけ数が数えられなかったら困る。

 また、
ちゃんと社会の歯車として働く労働者を育てること。

 

これが近代教育の起源です。

だから国がやってるんですよ。
教育をちゃんとすることは、国力を上げることにつながるから。

 

でも、時代が変わって、世界では
だんだん教育のあり方も変わってきました。

国のために働く兵隊や労働者を育てる教育から、
個人の幸せを保障するための教育へとシフトしています。

また、国家としては自由でクリエイティブな人材を育成することが、
国の産業の発展につながるということわかってきました。

 

ところが、
日本はいまだに体育会系教育のままです。

 

その結果、日本の子どもたちの幸福度は先進国の中で
最下位レベルだという調査結果も、最近発表されました。

 

先生方は文科省が出している『学習指導要領』というものに
基づいて教育をしているのですが、
この学習指導要領が悪いわけではありません。

学習指導要領には、
それはそれは立派なことが書いてありますから。

 

悪いのは先生方の考え方です。

 

なんだかんだ言って、
体育会系のノリで、体育会系のノリができる子を育ててしまっている。

 

これが日本社会からクリエイティビティを奪い、
日本を後進国にしてしまっている、一番の原因だと私は断言します。

 

ということで今回は
日本社会をダメにする『体育会系』〜体育会系文化をブチ壊せ〜
というテーマで動画をお送りしました!