毎日毎日コロナコロナと
不安をあおるようなニュースが報道されています。
「過去最多、過去最多」
「何日連続、1000人越え」
挙げ句の果てには
「犬まで感染した」とかね。
もういいよっって感じですよね。
まぁ「いや、お前が言うな!」
って声が聞こえてきそうですけども
私ね、『アフターコロナ完全攻略』っていう動画でバズったので、
なんかもう「コロナ気をつけて!」「コロナコロナ!」
って言ってるように思われがちなんですけど、
意外と「コロナ気をつけて!」とは言っていないですからね。
新規感染者数が増えてますね〜みたいな話はしますけども
「もうこれは第二波です!みなさん気をつけてください!」とか
「安倍と小池は国民を騙してどーのコーの」
みたいなことは一切言ってない。
意外でしょ?
なんかもうコロナおじさんみたいに思われてると思いますけどね、
意外に言ってないんですよ。
でもコロナに関する動画は出していて、
それはどういう内容かというとおおよそですね、
1、ウイルスの変異
2、医療崩壊
3、コロナを恐れる大衆心理
これがこわいよ、と言ってる。
コロナ気をつけてー!
イソジン効くからうがいしてー!マスクしてー!とは言っていないんです。
ちょっと前置きが長くなりましたが、
そんな中で、私は日々、いろんな数字やニュースにさらされて、
そして、一喜一憂したり、不安やストレスを抱えたりしています。
東京では新規感染者数が何日連続、何人越えって
毎日聞くじゃないですか?
でもね、
この新規感染者数というのはそんなに重要じゃないんだというのが
多くの専門家の意見です。
えぇえぇ〜!!??
じゃあ、あれなんなの??
コロナの現状、実際はどうなのよ?
第二波じゃないの??
と思いますよね。
そんなあなたのために、今回は
「新規感染者数じゃなくてこの数字に注目せよ!」
というテーマについて
アフターコロナの動画でバズり、
ここ半年間毎日コロナ情報を集めてきた
元音楽教師/社会科教師の私がわかりやすく解説します。
最後まで観ていただけると、
今、コロナの新規感染者数に一喜一憂しているあなたも
冷静に状況を見極めていけるようになると思います。
このブログでは「好きを仕事に自分らしく生きる」をテーマに、
ビジネスや自己啓発、社会システムに関する記事を配信しています。
ビジネスやこれからの社会について興味あるよという方は、
ぜひ定期的にご覧ください。
それからYouTube動画の高評価、コメントもよろしくお願いします。
あと最近ではYouTubeのサブチャンネル、TikTokもはじめていて、
そちらも大好評なのでぜひそちらのフォローもよろしくお願いします。
新規感染者数が重要ではない理由
まずはじめに「新規感染者数が重要ではない」
ということについて。
新規感染者数、正しくは新規陽性者なんですが、
かつてはこれが一番重要な指標でした。
なぜかというと、
もうこのウイルスは未知のウイルスだったため、
とりあえず一番わかりやすい数値、新規感染者数で
現状を測っていくしかなかったからです。
でもこのウイルスについての、
疫学的、社会的なデータがいろいろ出てくる中で、
「いや、新規感染者数だけに注目してても正確な状態は測れないぞ」と。
そう考えられるようになってきたんですね。
もちろん、新規感染者が増え続ければ、
入院患者数、重症者数、死者数も必ず増えていきますから、
それによって医療崩壊したりする可能性も高まってきます。
でも、新規感染者という数字が全てではない。
例えば、PCR検査。
「もっとPCR検査を増やせ」なんて
よく言われていました。
今、日本のPCR陽性率がだいたい10%ぐらいですから、
15,000件、PCR検査をすると
だいたい1500人ぐらいが陽性と判定される。
まさに今、こういう状態ですね。
毎日12000〜20,000件ぐらい検査してますから、
陽性者が毎日1000〜1500人ぐらい出ている
PCR検査の数を増やせば増やすほど、
この数は増えていく可能性はあります。
例えば、100人にテストを実施したら、
90点以上とる人が10人だった。
でも500人に実施したら、それが50人に増えました。
そりゃ当たり前ですよね。
単純な比例関係ではないですが、
ここの明らかに相関関係があります。
なんでかというと、
ウイルス検査というのは100%の精度じゃないからです。
この陽性と判定された人が1,000人いたら、
このうち300人ぐらいは本当は陽性ではありません。
『偽陽性』と言って、本当は陽性じゃないんだけど、
陽性と出てしまった人たちなんですよ。
エー!?
そんなことあるの?と思いますよね。
あるんです。
これ、私が勝手に言っているだけではなくて、
PCR検査、偽陽性とかで検索するとすぐに出てきます。
しかもこれ逆のパターンもあって、
今、1日に10,000〜20,000人ぐらいPCR検査をしていますが、
この中で10〜200人ぐらいは
本当は感染しているのに、陰性と出てしまう。
この人たちは本当は感染しているのに、
「あー良かったー」と言って街を歩き回る。
このように、PCR検査を増やせば問題が解決するかというとそうではない。
実施数を増やせば増やすほど
陽性者数は増えていき、
偽陽性の人が医療を圧迫していきます。
なので、
本当に症状のある人に絞って、
PCR検査を実施するという日本の方針は
ある意味で正しかったとも言えます。
私たちは何を信じればいいのか?
そんな中で、じゃあ私たちは何を基準に、
コロナが危険だとか、大丈夫だとか判断していけばいいのか?
毎日、新規感染者を発表して
過去最多・過去最多と過剰に不安をあおるマスコミ
大人の事情でGoToキャンペーンを推し進めようとする政府
イソジンが効くと言い出す地方自治体
中国寄りなんじゃないかとウワサされるWHO
好き勝手に持論を展開するYouTuber
一体、何を信じればいいんだ?と。
残念ながら私は教祖になるつもりはないので、
すぎTチャンネルだけを信じていればあなたは救われます、
なんて言うつもりはありません。
そんな中でやはり日本で一番情報を集め、
きちんと分析しているのは
いわゆる政府の専門家会議
『新型コロナウイルス感染症対策分科会』
です。
新型コロナ対策分科会
この分科会、
わかりにくいところもあるんですが、
実際情報をちゃんと読むと、
まぁまぁ説得力のあることを言っていますよ。
当たり前ですが。
マスコミはセンセーショナルな部分しか
切り取らないし、
あとあくまでも政府の諮問機関なので、
政府の意にそぐわないことは無視されてしまいます。
が、
ちゃんと情報拾っていくと、
さすが、日本を代表する専門家の皆さんだなと思います。
メンバーは尾身茂先生、
国立感染研究所所長脇田先生、
いろんな研究所や医療機関の先生方をはじめ、
弁護士、マスコミ、鳥取県知事らも加わっています。
それぞれちゃんとしたバックグラウンドのある
日本を代表する各分野の専門家たちが集まっている。
ハッキリ言ってワイドショーで
偉そうなことばかり言ってるコメンテイターより
こっちの方がよっぽど信頼できる。
4つのステージ
NHK特設サイトより
その分科会が8月7日に開催されて、
「4つのステージ」と「6つの指標」というのを提案しました。
「ステージ」というのは、
「危険」とか「予断を許さない」とか、主観的な表現ではなく、
今、日本は何段階中、どこにいるのか?
というのを客観的に表そうという基準のことです。
それによると、
ステージは次の4つ。
ステージ1:感染者が散発的に発生
ステージ2:感染者が徐々に増加
ステージ3:感染急増、医療体制に支障
ステージ4:爆発的な感染拡大、医療崩壊
この4つの段階に分けて考えましょうと。
これがあると今、どの段階にいるかを
客観的に把握できる。
そうすると、感染者数が増えた減った、
どこどこでクラスターが起きたとかいう
ニュースで一喜一憂することもなくなる。
冷静に見ていけるということですね。
ちなみに今日本はこの4つの中の
ステージ2にいるそうです。
しかし「あれ?ちょっと大丈夫かな?」という状況ではなく、
限りなくステージ3に近い、ステージ2ですね。
慶應大学の宮田教授は
「いますぐに危険というような状況ではないが、
まさに薄氷の上を歩いているような状況」
と言っていました。
これがステージ4になった時には
緊急事態宣言を再発令しなければいけない状況にあると言えると。
ただし、イコールではないそうです。
指標を満たし、その他の状況を見ながら、
緊急事態宣言を出すかどうか決めるということです。
でも、実際、6つの指標を満たした時は本当に危険な状況ですから、
おそらく地域を限定するような形で緊急事態宣言を出すんじゃないかなと思います。
さすがに政府の諮問機関がこれだけ大々的に言っていることですから、
小池都知事の東京アラートのように「なかったことに」はできないのではないかと。
注目すべき指標
そしてでは
私たちはどのステージにいるのか?
を判断するための基準となる項目。
それが次の6つの指標です。
▽「病床のひっ迫具合」
▽「療養者数」
▽「PCR検査の陽性率」
▽「10万人あたりの新規感染者数」
▽「前の週との比較」
▽「感染経路が不明者」
これをちゃんと見ていきましょうよと。
陽性者がドンドン出たとしても
ドンドン治っていれば別に問題ないんですよね。
逆にドンドン病院が埋まってしまうような状況だと、
医療崩壊につながるので危険。
また、人数的なところを観ても東京で100人というのと、
沖縄で100人というのでは全然意味合いが違う。
ところが今、マスコミは『新規感染者何人』ばかり。
100人超えたら怖い!1000人超えてやばい!
みたいな主観的な指標で不安を煽っている。
でも社会全体のことを考えると、
そんなたったひとつの指標で一喜一憂して、
それで休業だ、休校だ言ってたら日本終わっちゃうぞと。
もっといろんな観点から、
コロナというものを捉えていかないといけないよということですね。
具体的にいうと、
▽「病床のひっ迫具合」…病床数がどれくらい埋まっているか?
▽「療養者数」…入院患者と自宅等で療養している人の数
▽「PCR検査の陽性率」…陽性者が出ている確率
▽「10万人あたりの新規感染者数」…1週間でどれくらい新規感染者がでているか?
▽「前の週との比較」…直近1週間の感染者数が前の週よりも多いこと
▽「感染経路が不明者」…感染経路がわからない人がどれくらいいるか?
中日新聞8/8
これちょっと難しそうと思いますよね。
複雑だなーと。
もっと簡単にできないの?と。
でも、そうなんですよ。
社会全体の問題なんで、
複雑にならざるを得ないというか、
単純化したら切り捨てられてしまう部分がどうしても出てきます。
『新規感染者数』だけを見て危険だ、怖いだっていうのは
例えていうなら血圧だけ見て、あなたは病気だとか、
あなたは健康だと判断するようなもんですね。
それは指標のひとつでしかないよと。
この指標をうまく活用して、
第二波の危機を乗り越えた国があります。
かつては世界一の感染国だったイタリアです。
イタリアは今はヨーロッパ1と言ってもいいほど、感染が落ちついています。
それに対して
ヨーロッパの他の国は今、第二波の危機にさらされています。
イタリアが復活した理由のひとつは、
20以上の指標を設けて、
それについて毎日観測し、状況把握に努めたことがあげられるそうです。
そうすることで、
ちょっとの異変を見逃さず、逆に過剰に恐れることもなく、
第二波の危機を乗り切ることができたよということですね。
なので日本も、
『新規感染者数』なんて表面的な数値に惑わされず、
ちゃんといろんな指標を見ていきましょうよということです。
沖縄はすでにやばい
さてではこの指標に照らし合わせて、
今の日本の状況はどうなのか?
東京新聞がつくってくれた表がありますので、
こちらをご覧ください。
この中で
薄紫色になっているところは、ステージ3の基準を満たしているところ。
オレンジと赤はステージ4の基準を満たしているところです。
例えば、
東京で見てみると、
病床使用率、療養者数、10万人あたりの感染者数、そして禅宗との比較、感染経路不明割合と
6つ中、5つの指標ですでにステージ3の条件は満たしています。
なので、
もうちょっと陽性率があがったら
ステージ3『感染急増段階』に入るよと。
この表を見ると、
東京よりもむしろ危険なのは大阪、愛知。
それよりもかなり危険な状況にあるのは沖縄ということがわかると思います。
なぜかというと、
もう病床がほとんど埋まってしまっている。
そして、10万人あたりの感染者数がずば抜けて多い。
あと、陽性率と、感染経路不明割合が少しだけ上がれば
もうステージ4『感染爆発段階』に足を踏み入れてしまいます。
東京新聞8/8より
ということで、
沖縄県が独自で緊急事態宣言を出すと言ったのは
そういう背景があるんですね。
ちなみに、これらの指標、なかなか素人だと
全ては把握しにくいですよね。
なので、我々としては
死者数とか、重症者数とか、その辺りの数値に注目していくといいと思います。
参考になるサイトのURLは
毎日のように東京で連日400人越えなんて聞いていると
人数だけ見ると沖縄なんてそんなに大したことなさそうですが、
その新規感染者数に惑わされず、
こういうきちんとした指標を見て、
今いる状況を把握し、今後を考えていく。
そういう姿勢が大事だと思います。
https://www.chunichi.co.jp/article/101662
https://www.tokyo-np.co.jp/article/47720
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/committee/