連日、コロナの感染者が増え続ける中で、
第二波の襲来が心配されていますが、
実はそれよりも心配しなきゃいけないのは
それによって引き起こされる経済のダメージですよね。

日米ともに実体経済はボロボロなのに
株価は異常に高いという状況が続いていますが、
この状況は長くは続かないと言われています。

つまり、
遅かれ早かれ大不況、世界恐慌が到来すると。

それはほぼ間違い無いでしょう。

そんな状況の中で、
では私たちはどうやってその大不況を乗り越えていけばいいのか?

今回は「大不況を乗り越えるためにやるべきこと」
というテーマでお送りましす。

 

前半では普通の会社員や主婦の方向け、
後半では経営者、フリーランサーの方向けですが、
両方見ていただくと、より理解が深まると思いますので、
ぜひ最後までお読みください。

 

このブログでは「好きを仕事に自分らしく生きる」をテーマに、
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会社員がやるべき3つのこと

まずは普通の会社員の方がやるべきこと。
主婦とか、学生の方も基本的には同じです。

まずは会社経営とかではなく、
生活のレベルでやるべきことを3つ紹介します。

 

生活費を下げる

まず最初に理解しなきゃいけないのは、
好景気の時の支出10 万と、不景気の時の支出10 万は
意味合いが違うということです。

 

好景気の時には30万もらえていた仕事が
不景気になると20万しかもらえなくなったりするため、
同じ10 万の支出でも負担の度合いが変わってきます。

特に固定費ですね。
固定費は一度決まると値段が変わらなかったりするので、
不景気なった時の負担度が大きくなります。

 

例えば好景気の時に、賃貸を10万で契約したしましょう。

不景気になると、
給料は下がりますが、
「今の家賃を下げてあげるよ」
とわざわざ言ってきてくれる大家さんなんていませんから、
この負担は重くのしかかり続けます。

携帯などの通信料、保険料、自動車ローンなども
そうですね。

こういう固定費を思い切って下げる努力が必要ということです。

例えば、
保険とか入っていた方が安心かもしれませんが、
固定費がかさむようだったら少なくとも
ここ数年は解約するとか、
なるべくwifiを使うようにして、
スマホのプランをひとつ下げるとか。

そういう固定費の見直しが必要になります。

 

これに対して変動費、
つまり食費とかは不景気になると物価も下がってくる、
デフレになることが多いので、
相対的に下がってきます。

ただ、
「お金がない」という人に限って
日々のちょっとした支出が多かったりするんですよ。

例えば、
毎朝コンビニでペットボトルの飲み物買って、
コーヒー、おにぎり、買ってから職場に行く、みたいな。

まぁ教員時代の私なんですけど、
家で麦茶作って水筒に入れてくるとか、
家で3分もあればできる努力ですよね。

しかも自分でお茶作っていった方が健康にも良い。

そういうところで積み重なっていくくだらない支出を
減らせないかどうか、本気で見直す必要があります。

 

仕事は辞めない

続いて不況の時は仕事はできるだけ辞めないことです。

このチャンネルでは何度も言っているので、
もう聞き飽きたという人も多いかもしれません。

不況の時に辞めると、
今よりも良い条件で雇ってくれるところは少ないし、
下手したら転職先が潰れたり、内定切りに合ったりする。

なかなか良い転職先が見つからなくて
ジリ貧の状態で前よりもずっと待遇の悪い職場を
選ばざるを得ない人もたくさんいます。

なので、
不況の時は仕事がある限りは
なんとかその仕事にしがみつく方が得策です。

 

景気って世の中の流れなんですよね。

不況の時は一気にみんなある方向に向かって流されている。
そういう時に、自らボートから飛び降りて
濁流に突っ込んでいく必要はないですよね。

平常時なら自力で泳げる人でも
こういう時は下手したら溺れ死んじゃうかもしれない。

なので、
多少ボロボロのボートでも、
板切れだとしても無いよりはマシということです。

 

2つだけ、辞めていいかなと思うパターンは
転職先が決まっているというパターン。

もうひとつは3〜4年、実家にこもるというパターンですね。
ビジネス系YouTuberのマナブさんもたしかこれを推奨しています。

まぁ生きていくのには困らない環境を確保できる人は
数年間、バイトでもしながらゆっくり過ごすというのもアリかもしれません。

 

力を蓄える

最後はこういう時は
力を蓄える期間と捉えることです。

 

人生には勝負を仕掛ける時期と
勝負に備えて準備していく時期があると思います。

勢いに乗ってバーっと伸びていく時期と
逆境、つまりなかなか伸びない辛い時期とあるんですね。

先ほどの流れの例で言うと、
不況の時は世の中の流れが
一気にある方向に向かって流れている時。

なので、
そういう時に無理して逆方向に向かって泳ごうと思ったら
普段の何十倍も大変。

普段よりも失敗する確率が高くなるんですね。

わざわざ大変な時にやるのは
コスパが悪い。

なので、こういう時期は勝負を仕掛けたり、
ガンガン拡大していく時期ではなくて、
次の波に向けて準備をする、
力を蓄える時期だと思った方がいいです。

この時期にちゃんと力を蓄えられた人は
春になって流れが変わった時に、
一気にその流れに乗って伸びていくことができます。

 

経営者がやるべき4つのこと

続いては
フリーランスや経営者の方がやるべきことを
4つ紹介します。

 

固定費を下げる

まず最初は固定費を下げること。
これはもう必須ですね。

もちろん今までの人間関係とか、
プライドとか、積み重ねてきたものも
たくさんあるとは思います。

経営者の方は責任感が強い方も多いので、
そう簡単には変えられないよという方も多いでしょう。

でも、これから最優先すべきは
自分の生き残りです。

あなたが生き残ることで
あなたの家族、お客様、
多くの人が守られます。

 

コロナで倒産した某老舗ホテルでは
ある日突然、何百人もいる従業員が全員集められて

「今日でこのホテルは倒産します。
 16:00までに私物をまとめて敷地から出てください」

と言われたそうです。

それによって、
何百人もの従業員が露頭に迷い、
仕入れ先、出入り業者はものすごい不良債権を抱えることになりました。

もし、こうなる三歩前ぐらいの状態で
半分の人員をリストラして、形態を見直していれば
もしかしたら半分の人は助かったかもしれない。

もちろん
そんなに簡単にはいかないことはわかりますが、
こういう最悪の状態を想定して、
そこを避けるための対策が必要です。

具体的には
早い段階で不採算店舗を閉める、
テレワークできるならオフィスを解約する、
非正規雇用の従業員に辞めてもらう、
仕入れ先を変えるなどの方法があります。

 

効率を上げる

続いて効率を上げること。

固定費下げたら利益も下がった、では意味ないですよね。

そうならないためには
仕事の効率を上げないといけない。

例えば、人員削減して10人から5人になりました。
それで今までの倍時間がかかっていたら意味がない。

できれば、5人で今までと同じぐらいの結果を出せるようにしたい。
そうしたらそうやって効率を上げるかというのを
必死に考えていくしかないですよね。

 

最近話題になったシン・ニホンという本によれば
日本の生産性は先進国の中でも圧倒的に低いそうです。

アメリカやドイツより低いのはもちろん、
韓国とかよりもずっと低い。

その割に労働時間は先進国でトップクラスに長い。

つまり、みんな長時間労働で一生懸命働いてるのに
対して利益を生み出せていないということ。

簡単にいうとコスパが悪い。

これはIT業界も、一次産業も二次産業も三次産業も全部そう。

つまり、
逆にいうと、まだまだまだまだ
効率よく働けるはずなんですね。

「いや、がんばってやってるよ、これ以上は無理」

って言うかもしれないですが、
がんばってはいると思う。
でもコスパ悪いよ。

データ見ると、
もっともっともっともっと効率的に働けるはずだよと。

これはもうデータ見れば明らかなんですよ。

でも日本人はまさか自分が効率悪く働いてるなんて
思いもしていないですよね。

つまり、
日本人にとっては当たり前になってることが
仕事の効率を下げているということですね。

 

まぁ例えば代表的なのはハンコとか名刺とか
年賀状とかですかね。

その辺は最近明るみに出ているのでわかりやすいですが、
多分同じようなものがもっともっとたくさんある。

スタッフと一緒にそこを見つけて、
改善していくことが必要です。

 

ニーズを掘り起こす

三つ目は顧客の「ニーズを掘り起こす」ということです。

不況下でも売れるものは売れるんですよ。

売れるサービスは必ずある。
お客様が求めているものが必ずある。

 

イベント系で儲けていた人たちなんて
今かなり厳しいと思うんですよね。

私の周りでも
「なんでこのイベントがそんなに流行るの?」
と思うようなイベントでも
ちょっと宣伝しただけでワーッと人が集まったりしていた。

でも
そういうイベントは今は開催ももちろんできないし、
いったん人が離れてしまったら
またやろうと思ってもなかなか人が集まらない。

 

じゃあどうすればいいかというと、
今、お客様が何を求めているのか?

個別にヒヤリングしたり、
アンケートとったりして丁寧にニーズを掘り起こしていくしかない。

普段ももちろんそれはやっていると思いますが、
不況時にはさらに丁寧にそれをやっていく必要があります。

 

業務内容を柔軟に変える

最後は業務内容を柔軟に変えることです。

例えば、
静岡で有名なレストラン、
「炭焼きレストランさわやか」
ってあるでしょ?

げんこつハンバーグが有名なお店。

御殿場店なんてね、
もう東京の方からも人が押し寄せて
4時間待ちとか当たり前。
ディズニーランドよりも並ぶと言われています。

そのさわやかなんですが、
元々は

「コーヒーショップさわやか」
っていうお店だったんですよ。

静岡と浜松の間ぐらいにあるど田舎の
小さな喫茶店だったんです。

だから今でもさわやかのコーヒーって
結構おいしいと評判なんですよ。

その喫茶店で、なんか名物になる料理を作ろうってことで
げんこつハンバーグが開発されて、
それが人気になった。

で、これはハンバーグを押していった方がいいということで
ハンバーグメインのお店にしたんですね。

で、それがやはり当たって、
どんどんお店が増えていったんだけど、
元々は喫茶店だったからピザとか、パスタとかも
やってたんですね。

でも、そういうのも思い切って
ドンドン切り捨てていったんですよ。
そういうメニューもおいしかったし、
ファンもいたんですよ。

でも、
ハンバーグメインのお店だって
わかるようにドンドン生まれ変わっていった。

そして、
静岡県内にしかないのに、
今では全国的に有名なお店になったよということですね。

なので、
今例えば八百屋さんだとしても
来年には地元の農家の野菜をネット販売するEコマースの業者になっているかもしれない。

今、先生やってた人がYouTuberになってるかもしれない。

「俺は何屋だ」
と自分で決めつけないで、
時代の変化に応じて、
お客様のニーズに応じてドンドン変化していっていいんですね。

 

時代の変革期には多くの仕事がなくなり、
そしてまた新たな仕事も生まれてきます。

「俺は馬車の御者だ。それしかやらない」
と言っていた人は仕事を失ったけど
馬車の御者から、タクシードライバーに転身した人は
次の時代でも生き残れた。

そういう柔軟さが必要です。

 

ということで、
今回は「大不況を乗り越えるためにやるべきこと」
というテーマでお送りいたします。