抗原検査、抗体検査って聞いたことありますか?
なんじゃそりゃと。
また新たなワード出てきたなと。
思いますよね。
最近またコロナの感染者が増えてきている中で
日々いろんなワードを耳にしますが、
抗原検査とPCR検査との違いは何?
いや、そもそもPCR検査って何?
抗原って何?抗体って何?
という人も多いと思います。
ということで今回は
PCR検査、抗原検査、抗体検査って何?
そしてそもそも抗体とか、抗原ってなんなの?
というテーマで動画をお送りします。
これね、
みなさんにご紹介したいっていうのももちろんあるんだけど、
私も知りたかった。
そもそも抗体ってなに?とかね。
アフターコロナ完全攻略っていう動画出しといてなんですけど
私バリバリの文系ですからね。
理科苦手ですからね。
バリバリ文系の私が理科が苦手な人にもわかるように説明します。
ということで調べていったわけですが、
その中で最近の研究で、
「抗体を持ってても大丈夫じゃないかもしれない」
というような驚きの研究結果が出たりしているということもわかりました。
これについても最後の方で紹介したいと思います。
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PCR検査
結構難しいんですけど、
遺伝子増幅という技術を使って、
その検体の中にウイルスの遺伝子があるかどうかを確かめる方法。
たんとか、粘液などを採取して、
検査にかける方法です。
医師の診察で必要と判断された場合、
指定の医療機関や保健所などで受けられます。
遺伝子増幅とか難しそうでしょ?
そのイメージ通りで難しいんですよ。
簡単にピッピっとやって
はい、色が変わりました、あなたは陽性、とかじゃなくて、
専用の機器と専門の人材が必要なんですね。
なので、検査結果が出るまで2〜3日かかる。
その代わりPCR検査は、
ウイルス検査の中ではかなり精度は高いそうです。
なぜPCR検査を増やさないのか?
ちょっと話はそれますが、
日本はPCR検査の数が少ないって言われていますよね。
なぜ少ないのか?
それは間違った結果が出ちゃうことも多いからなんですよ。
PCR検査は精度が高いと言っても、
ちゃんと陽性だと出る確率は70%。
つまり30%ぐらいの人は外れる。
陽性でも陰性と判断されてしまうそうです。
また逆に1%の人は感染していないのに
陽性という結果が出てしまいます。
これでも一応、今ある検査の中では
精度は高い方らしいんですよね。
1%というと少ないと思いますが、
これ実は結構な数なんですよ。
検査を増やせ、検査を増やせって言ってる人もいますが
例えば、じゃあ100万人に検査をしたらどうなるか?
1万人の人は感染していないのに
「あなたは感染してます」と言われてしまうということです。
「いや、でも熱も出てないし、咳も出ません」
って言っても、
「いや、それは無症状なだけです。コロナではよくあるんです」
と言われて、入院させられてしまう。
もちろん、子供とか、教員だったら、
その学校は閉鎖になるし、
お店だったらしばらく営業できませんよ、となる。
これ、大混乱ですよね。
例えば、私の住んでる静岡市の人口って
70万人ぐらいなんですが、
静岡市内で一斉PCR検査したら
7,000人ぐらい間違って「感染してます」って言われちゃうってことですからね。
今まで1日に1人出ただの2人出ただの騒いでた街でですよ。
日本では感染率が0.01%ぐらいですから
本当は70人ぐらいしか感染していないのに、
7000人の人が無意味に入院することになる。
最近はそれでもPCR検査の数が増えているのは
ようやく検査体制が整ってきたというのと
あと病床数とか医療体制が整備されてきたからという理由もあるそうです。
ということで、
日本ではPCR検査の数を不用意に増やすことをせず、
症状がある人で、医師が必要と判断した人にしか
PCR検査をしないということなんですね。
無症状者の存在
これについて
「いや、それじゃあ無症状の人を野放しにすることになるじゃないか」
という意見があります。
症状がない人しか検査しないとしたら、
無症状感染者を発見できない。
無症状の人が感染を広げてしまうということです。
イタリアのある市で行われた研究では、
陽性だった人のうち、無症状だった人が40%もいたそうです。
アメリカで行われた研究によると60%が無症状だったそうです。
でも、じゃあ国民全員を調べたらいいかっていうと
結局、先ほど挙げたような結果間違いの問題もある訳です。
また、コロナウイルスの場合、
潜伏期間が長いんで、
その間はみんな無症状ですからね。
体内にウイルスが入ってからだいたい2週間で
発症する、つまり症状が出ると言われています。
ってことは、その2週間はウイルスはどんどん増え続けているけど
無症状で歩き回ってるということですから。
結局、防げないんですよね。
なので、
日本はPCR検査の数を絞っている訳ですけど、
それはそれで間違いとは言い切れない部分もある訳です。
抗原検査
という状況の中で
5月ぐらいから注目されはじめたのが「抗原検査」ですね。
これは簡易検査で、
結構簡単に実施できます。
インフルエンザの検査みたいな感じ。
鼻咽頭ぬぐい液を使って、検体を採取。
そしてその中に抗原があるかどうかを調べる。
抗原て何かというと、
ウイルスの表面にある特有のタンパク質のことだそうです。
検体の中に抗原があるかどうかはすぐにわかるので、
その場で陽性・陰性の判断ができる。
ただ、その精度はPCR検査よりも
かなり低いそうです。
一般の病院でも受けられるそうです。
なので、
とりあえず抗原検査を受けてみて
その後PCR検査を受けるという方法が良いのではないか?
とも言われています。
抗体検査
そして、この抗原検査と似ているのが
「抗体検査」です。
またまたワードが出てきて
もう何がなんだかわからないという感じですよね。
これは抗体と抗原の違いがわかれば
この検査の違いもわかると思います。
抗原っていうのは先ほども言った通り、
ウイルスの表面についてるタンパク質。
その抗原を攻撃するのが抗体です。
まぁ簡単にいうと、
抗原はウイルスの一部、
それを攻撃するのが抗体という感じですね。
そして、
抗体が異物を攻撃して排除する仕組みのことを免疫といいます。
なんか予備校の授業みたいになってますけど、
つまり
抗体検査っていうのは
血液中の抗体を調べる検査。
で、抗体を調べると何がわかるかっていうと、
「この人は、コロナに感染したことがあるかどうか?」
がわかるんですよ。
コロナに感染すると、
体内でだんだんとウイルスが増殖していくんですけど
そのウイルスと戦う抗体もどんどん増えていく。
で、最終的に多くの人はこの抗体の方が勝って、
ウイルスを駆逐するんですね。
なので、
抗体検査をして体内に抗体がある人は
「もうコロナに感染して打ち勝った人」
なんですよ。
これを知ってどうなるかというと、
抗体がある人はもう少なくとも
しばらくはコロナにかからないんですね。
もう抗体があるので、
ウイルスが入ってきてもすぐに駆逐しちゃうから。
インフルエンザもそうでしょ。
1度かかると
基本、今年はもうかからない。
ってことはですよ、
抗体検査を受けて、抗体を持ってますよと、
抗体証明書みたいなのを出してもらえると、
この人は大丈夫な人ってことになる。
「抗体証明書を持ってますよ」
っていうのが安全性の証明になるということです。
そうすると、例えば医療現場とか、介護現場とか、
そういうところで重宝されるし、
あとは接客業とかでも
「うちのスタッフは抗体証明書ありますよ」
って言うと安心ですよね。
特に夜のお仕事とかね。
まぁ100%とは言えないらしいんですけど、
少なくとも未感染の人よりは安心。
この抗体検査、結構気軽にできて、
8000円で受けられて、
2〜3日で結果も出るらしいんですよ。
だから欧米ではこの抗体検査を積極的にやって
社会活動の再開に役立てようと言う動きもあるようです。
集団免疫という考え方
抗体の話が出たので、
ここでついでにこれもよく聞くワード
「集団免疫」についても説明しておきますね。
初期のイギリスやスウェーデンでは
厳しいコロナ対策、つまりロックダウンとかをせずに
緩やかな対策をしていく。
もちろんコロナの感染は広がるんだけど、
感染が広がると「抗体」を持った人たちもたくさん出てくる。
国民の6割が抗体を持つようになると
感染者1人が感染させられる人数が1人以下になりますね。
これを「集団免疫」といいます。
そういう状況になると、ウイルスの拡大は収束します。
イギリス、スウェーデンはそういう理屈で、
緩やかなコロナ対策を実施していた。
でも、これは大失敗だったんですよ。
イギリスは一気に感染が拡大して、
最近まで死者数は世界第2位だった。
スウェーデンは隣国のノルウェーやフィンランドの9倍ぐらい感染者が出ちゃって、
国民一人当たりの死亡者数は世界トップクラスになってしまいました。
これはどういうことかというと、
ひとつは医療体制の問題で、
国民の6割が感染する前に医療体制が崩壊しちゃって、
治療が間に合わなくなっちゃった。
そうすると、若者は大したことないかもしれないけど、
重症化しちゃった人は十分な治療を受けられずに死んじゃうと。
スウェーデンはすでに人口の15〜20%が免疫を核としていると主張していますが、
7万人もかかっていてまだ20%ですからね。
ちなみにドイツでは14%、アメリカニューヨークでは20%の人が
抗体を持っているという研究結果もありますが、
ドイツ、アメリカ、あれだけ感染して、
あれだけたくさんの人が死んでようやく20%ですからね。
そりゃ集団免疫を獲得するなんて
そこに至るまでにどれだけの犠牲が出るかという話です。
ちなみに日本人はどうか?
厚生労働省の発表によると日本では0.1%の人が抗体を持っているとのことです。
いや、そんだけ?という感じですよね。
でも、感染が広がらない。
そうすると、日本で感染が広がらない理由は、
日本人が抗体を持ってるからではないということになりますが、
ここはまだはっきりした理由はわかりません。
抗体があれば安心?
じゃあ抗体があれば安心なのかというと、
実はそうではないらしいということが最近の研究でわかってきました。
抗体には「持続期間」というのがあるね。
まぁ有効期限みたいな感じですよ。
もしかしたらコロナの場合、
その抗体の持続期間が短いのではないか?という説があるんです。
例えば、インフルエンザって1回かかると、
その年は同じ型にかからないですよね。
でもまた次の年にはかかったりする。
それは抗体の持続期間が切れちゃったからなんですね。
(型が変わっているということもありますが)
またウイルス性の風邪とかだと
1年に2回ぐらいかかったりすることもある。
それは抗体の持続期間が短かったということなんです。
で、このコロナウイルスも
「2回感染した人がいる」とかニュースになっていたじゃないですか。
あれって、
抗体の持続期間が短いからかもしれないということなんですね。
あともう一つの懸念点としては、
そもそも回復しても抗体を持っていない人もいるらしいということです。
特に無症状の人たちは回復後も
抗体を持っていない人が多いそうです。
どういうことかというと、
症状が出ないんで、かかっていることに気づかないで周りに広めてしまう。
そして、
その人はいつの間に回復しているんだけど、
気づかない間にまた感染してしまう可能性がある。
そして、
また無自覚に感染を広げてしまう可能性がある。
ということなんですよ。
これ、めちゃくちゃ恐ろしくないですか?
まるで人類を滅ぼすためだけに生まれたウイルスみたいな。
広がることに特化したウイルスですよね。
ということで、
今回は「抗原検査、抗体検査」の違いや、抗体って何?ということについて解説しました。
東京ではまた感染が広がってきたりしていますから、
まだまだ油断は禁物ですね。
<参考>