家を買うべきか?

持ち家か、賃貸か?
みたいな悩みって、
サラリーマンの永遠の悩みみたいなとこありますよね。

新築庭付き一戸建てて、
家族で幸せに暮らすって
多くのサラリーマンの夢なんじゃないかと思います。

でも、
持ち家vs賃貸問題、どちらが得かって、
すでに科学的な結論が出ているんです。

それは完全に「賃貸」の方が得です。

今回はその理由について
解説していきたいと思います。

でも、賢い人はここでこう思うと思います。

今コロナショックでこれから不景気になると言われている。
そうすると不動産価格も下がる。
そしたら、買い時なんじゃないか?

と。

これ、かなり鋭い意見ですよね。

後半では「いま家は買い時なのか?」
ということについても解説していきます。

持ち家vs賃貸

まず出ていくお金について。

地方の場合、
持ち家の場合、ローンの返済で月10万ですかね。
そして賃貸の場合も家族で暮らすことを考えると、
月10万はかかるでしょう。

今は金利も低く、
住宅ローンを組みやすいようになっているので、
月々の支払いはそんなに高く設定していない人が多いようです。

なので、持ち家も賃貸も月々の支払いはそんなに変わらない。

あと持ち家の場合は固定資産税とかもかかります。
が、賃貸の場合は引っ越す時に敷金礼金がかかったりして
なんだかんだ30万〜50万ぐらいはかかりますからね。

月々の支出以外の部分を比較しても、
トータルではここも大差はないそうです。

そうすると同じぐらい払っているにもかかわらず、
持ち家の方は30年後に自分のものになっている。
賃貸の方は何ひとつ自分の手元には残らない。

「じゃあやっぱ持ち家の方が得じゃないか」

と思う人も多いでしょう。

月々10 万ずつ30年払ってたら
3600万ですからね。

持ち家の方は3600万の自宅が手に入り、
賃貸の方はなーんにも手元に残らない、
ということになります。

でもこれは大きな間違いです。

持ち家は30年後には3600万円の価値はありません。
たぶん1000万円以下。
ほぼ土地代ですね。

しかも30年後にはかなりのリフォームが必要です。
これに何10万〜何100万かかります。

せっかくローン返し終わったと思ったら、
リフォームですよ。

そん時に手元にお金がなければ
我慢して死ぬまでボロボロの家に住み続けるしかない。
そんな状態でも死ぬまで固定資産税はかかり続ける。

まぁもしくはいっそのこと売り払って
どこか田舎の方にでも引っ越して
のんびり暮らすとか考える人もいるかもしれません。

でも、売るにしてもそもそもなかなか売れない。

リフォームしないと人は住めないし、
土地だけ売るにしても取り壊し費用もかかる。

売れないけど固定資産税はかかり続ける。
相続税もかかる。

そうなると、最終的に残るのはこれ、
試算ではなく「重荷」でしかない、ということなんですね。

もう持ち家を買っちゃったよという方には申し訳ないですが、
そういうことなんですよ。

カーリースという仕組み

これ、車に例えるとわかりやすいです。

例えば、300万円の車を買いました。

月3万円ずつ払って、
10年後には完済できます。

じゃあ、10年後に『300万の車』が自分のものになるのかというと
そうではない。

10年後には恐らく車の価値は50万いかないぐらいじゃないですかね。

というか、
車って誰かに所有された途端に価値が下がるので、
購入した瞬間に200万ぐらいになっちゃう。

そしてそこからだんだんと価値は下がっていって、
10年後には価値は6分の1まで低下している。

もちろん、その間に維持費もかかるし、
税金とか車検代とかもかかる。

つまり毎月3万、合計300万払って、
10年後に50万の車が手に入る、と。

しかも、その頃にはエアコンが壊れて10 万かかるだの、
年式が古いと税金額が上がるだのなんだので、
ローン以外の出費が出るようになってくる。

これに対してカーリースという仕組みが
ここ数年話題になっています。

例えば毎月3万円とかで、
新車を、それもかなりいい車を借りることができる。
もちろんその間はまるで自分の車のように使えるんですよ。

もちろん改造したりとかはNGですが
そもそもシール貼ったり、改造したりなんて
ほとんどの人は全く興味ないでしょうから、
関係ない話です。

しかも、保険料とか税金とかも、
この金額に含まれてることも多いので、
あとガソリン代だけは別にかかりますが、
そのほかの維持費はかからない。

で、
5年間契約とかで、もちろん自分の物にはならないんですが、
逆に5年後にまた新車をリースすれば
ずっとずっと新しい車に乗り続けられる。

いま、10年もするとかなりテクノロジーって変わってますよね。

昔はカーナビついてるだけで最先端だったのが、
今ではバックモニターは当たり前、
センサー付きも当たり前、
オーディオはブルートゥースで接続とか、
数年前には考えられないほど、
車の機能って進化してる。

じゃあ、10年かけて50万の古い車を所有するか、
それとも自分の車ではないけれど、
5年ごとに新しい車をリースして乗り換えていくか?

どちらの方がお得でしょう?

10年先を見通せるか?

今、社会システムってものすごいスピードで変わっているじゃないですか?

私たちが子どものころに教わっていたことなんて、
もう全然今の時代に通用しない。

だって、携帯電話や家庭用のパソコンすらなかったんですよ。

それだけ急激に時代が変化している中で、
10年後に、あなたがどこで何をしているかわからないですよね。

10年後、今のあなたの仕事はなくなってるかもしれない。
10年後、外国に引っ越さなきゃいけなくなるかもしれない。
10年後、あなたの街がめっちゃ寂れているかもしれない。

10年後の社会を正確に予想することなんて
普通の人にはできないです。

そもそも持ち家って、
あなたが一生、今の会社に勤め続けて、
一生そこに住み続けて、
あなたの家族も子孫も、ずっとそこにい続けるという前提のもとに成り立ってるシステムなんですね。

そういう先が見えない状況に生きている中で
30年のローンを組んで持ち家を買うというのはめちゃくちゃ危険なことなんですよ。

「ネオヒルズ族」として一世風靡した与沢翼さんは住宅ローンのことを

『お金の終身刑』

と言っています。

住宅ローンを組むと、
その瞬間からその人は一生の大半をその支払いのために費やし、
そして一生その土地に縛られることが決定します。

会社辞めたくても、
離婚したくても、
隣の騒音おばさんから嫌がらせされても、
子どもがいじめにあっても、
ずーっとそこにい続けるしかないんですね。

なので、これはかなりのリスクです。

それに対して賃貸だったら
仕事が変われば引っ越せるし、
ご近所トラブルでノイローゼになる程苦しかったらサッサと引っ越せる。

家が古くなって嫌だなと思ったら引っ越せるし、
子どもが独立して、こんなに広い家はいらないなと思えば引っ越せる。

その時のライフスタイルに応じて
柔軟に変えていくことができます。

それでもどうしても買いたい場合はどうしたらいいかということなんですが、
与沢翼さんとか、イケハヤさん、
あと不動産投資家で最近はYouTubeでも活躍中の浦田健さんなんかは

「現金一括で買えるなら買って良し」

と言っています。

与沢さんなんかは数年前に何億もする東京のマンションを
現金一括で買ったそうです。

イケハヤ さんも高知の自宅、多分何千万かはすると思いますが、
現金一括と言っていました。

それくらい出せる人なら、
そこをパッと手放したりとかも簡単にできるので、
持ち家でも良いけど、
そうじゃない人は家に縛られるリスクを負うことになるよと。

そういうことですね。

老後のリスク

さて、これに対して持ち家派の人たちは

「賃貸は年取ってから困る」

という人がいます。

もしアパートの取り壊しとかなったら、
家から追い出されてしまうリスクはあります。

でもだからと言って、
住むところが全くなくなるという可能性は
現代の日本ではほぼ考えられません。

いま60代で引っ越す人なんてザラにいますし、
貸してくれる物件もたくさんある。

最悪、公営住宅とかもある。

これが80代でアパートに一人暮らしってなると
なかなか心配ですよね。

まぁでも持ち家だったら安心かというとそんなこともなくて
賃貸だろうが、持ち家だろうが、
歳を取ったらどっちにしても生活リスクはある。

あと、
80代になるとさすがに貸してくれる物件が少なくなるようなので、
70代のうちにちゃんと住み続けられる家を探しておくとか、
何歳になったら高齢者施設に入るとかいう手続きを自分でしておく必要はあるでしょう。

いまは買い時か?

最後に、賢い人たちは

「コロナショックでこれから不況になる。
不況になったら不動産価格が下がるから
買い時なんじゃないか?」

と、そう考える人もいるかもしれません。

これについては、私の答えは「No」ですね。

まぁあんだけボロクソに言っておいて
「今が買い時ですよ〜」なんて言うわけないって話なんですが、
今がチャンスとばかりに買う必要はないと思います。

これから景気がドンドン悪化していく、
今その入り口にいるようなものなので、
少なくとも「いますぐ」は買い時ではないです。

そして、じゃあ不動産価格が下がるかどうか、
ですが、これは下がるとは思います。

景気が悪くなったらそりゃ下がりますよね。

ただ、住宅用の不動産についてはそんなには下がらないんじゃないかという人もいます。
リーマンショックの時も投資用の不動産価格はかなり下がったんだけど、
それ以外の不動産価格はそんなに下がってないんですよね。

だから、まぁ今回も下がったとして10%ぐらいかなと予想している人もいました。
多く見積もっても20%下がるぐらいですかね。
もちろん3000万の20%は600万なんでかなり大きいんですけどね。

また不動産は株や為替に比べて、値動きが遅いので、
景気が底をついた後に下がってくるという可能性もあります。

「よし、不動産、だいぶ値下がりしたから
今が買いだ!」

と思って張り切って買ったら、そこからグングン値段が下がっていくなんて可能性もありますからね。

ただ、これはわかりません。
普通は下がるんですが、
アメリカやヨーロッパの経済ダメージが大きすぎるとか、
米中対立とかそういう要因から、
投資マネーが日本に来る可能性もなきにしもあらずだからです。

日本はそんなに影響なかったから安全資産として日本に投資しよう、みたいなね。

そういう可能性もあるので、
どうなるかという予想は最終的には自己判断でしていかなければいけません。

ということで、
今回は「いま家を買うべきか?」というテーマでお送りしました。

将来、家を買いたいなーなんて思っている人はぜひ参考にしてもらえたらと思います。

それではまた!