マンガとかゲームって、
なんか昔から教師とか親から目の敵にされてるんですよね。
ゲームばっかしてるとバカになるとかね。
マンガなんか読んでないでちゃんとした本読めとかね。
最近だとスマホ。
これについて思うことは
マンガとかゲームは悪くないですね。
なんでかっていうと、
マンガとかゲームでも十分勉強できるからですね。
私は社会科と音楽科と2つ教員免許持ってるんですけど、
歴史なんてほとんど歴史マンガで覚えましたよ。
歴史の教科書読むのは大嫌いでした。
自分で言うのもなんですが、
きっかけはそんなんでも好きで読んでいれば、
知識もついていくし、中学校、高校の教員免許取れるぐらいの
レベルにはなれるんですよ。
めっちゃコスパいいと思いませんか?
もちろんマンガだけ読んでたわけではないですけどね。
きっかけはあくまでもマンガでした。
ゲーム好きな人は歴史のゲームやってるうちに
戦国武将の名前とか、昔の地名とか、
いつの間にか覚えちゃってたって人も多いですよね。
でも教師とか、大人は未だに
マンガ、ゲーム、アニメ、スマホ、ネット、YouTubeを
目の敵にしているんですよ。
香川県のゲーム規制条例もそうですよね。
あれについてはかなり腹が立っているので、
また改めて別の動画にします。
ゲーム規制条例もそうなんですが、
とにかく根拠もなくゲーム、マンガ、ネットを
敵視している大人が一定数いる。
学校の職員会議でも毎年のように
「朝読書の時間に歴史マンガを読んでいる子がいる。
そんなのを許していいのか?」とか
「ラノベとかじゃなくてもっとちゃんとした本を読ませた方がいい」とか
「ノースマホDAYをつくろう」とか
くだらない提案してくる奴が毎年いる。
「なんで?」
と聞くと
「マンガやラノベじゃなくて、ちゃんとした文学作品に触れさせたい」
とか言う。
いや、アホか、と。
マンガ禁止されたからって
「チッ仕方ねぇ、じゃあ太宰治でも読むか…」
ってなる人いる!!!????
「マンガ、ゲーム禁止されたことがきっかけで
文学作品にハマりました。おかげで人生変わりました」
っていう人いる??
そんなん聞いたこともない。
考えてることがアホすぎる。
世の中にマンガかラノベか、それとも文学作品か、
しか選択肢がないみたいに思っている。
そもそもマンガ、ゲーム、スマホが悪いなんて
科学的な根拠ないですよね。
ゲームを一定以上やりすぎると学力が低下する
という統計データはどこかで見ましたが、
そりゃ1日に24時間しかないんだからゲームやりすぎたら
勉強する時間が減って学力低下するに決まってる。
でもそんなん言ったら、
野球がんばって1日中練習してる奴だって同じでしょ。
それをなぜかマンガ、ゲーム、スマホを敵視する。
こういう迷信って昔からあったんですよ。
「TV観てるとバカになる」
「ロックなんて聞いてると不良になる」
「髪が長い男なんて軟弱だ」
「ビリヤードなんて不良がやるものだ」
みたいなね。
大人たちも若い頃はさんざんこういうことを言われてきて、
嫌な思いをしてきたはずなんですよね。
でも大人になるとだんたんと頭が硬くなってきて、
新しい文化を受け入れられなくなってくる。
だから、よくわからない新しい文化を敵視して、攻撃するようになるんです。
マンガ、ゲーム、YouTubeで勉強できるようにしよう
教科書を電子化しようという動きもありますが、
あの紙の教科書をそのままPDFにしてタブレットで観れるようにしても
あまり意味はないです。
そうではなくて、
スマホを使ってマンガ、ゲーム、YouTubeで勉強できるような
教材をつくった方が良いと私は思います。
教科書ってかなりいい紙を使って、
かなりお金かけて製本しているので、
その分のお金を使えば十分に制作できると思います。
マンガは歴史マンガとか、ビジネス書のマンガ版とかあるので、
もう説明はいらないと思います。
教科書の代わりに使えます。
YouTubeは中田敦彦さんとか有名YouTuberに授業動画制作してもらえば
それを全国で使えます。
これは私はずっと前から提唱していて、
最近、ホリエモンも東京改造計画の中で提唱していました。
そしてゲームもおもしろいやつを開発したら
ちゃんとお金が入ってくるっていうシステムさえできれば
ドンドン参入してくる人が増えるんじゃないかな。
パズドラみたいな感じで、
ワークをやりながら新しいキャラとかアイテムを手に入れていって
レベルアップしていくゲーム。
自分が今、どのレベルにいて、
いつまでにどこまで行かなきゃいけなくて、
そのためにはこの力が足りない。
ゲームだとそれが明確にわかるので、
知識やスキルを身に付けるためにはゲームはとても良いと思います。
またスマホで勉強できるようにすれば
いちいち教室に集まって勉強する必要はなくなります。
自宅で、自分のペースで勉強していけるようになります。
自分からやりたいと思うことが大事
コンテンツがおもしろければ生徒は自分でドンドン先に進みます。
おもしろいマンガとか、読み始めると寝るまも惜しんで
読み進めちゃったりしますよね。
その「おもしろいからやりたい」と思う感覚ってすごく大事なんです。
例えば、上司から「この資料、次の会議までに読み込んでおけ」と言われても
寝る間を惜しんで読みふける人ってあんまいないですよね。
でも、自分が「おもしろい」と思えば、
人に言われなくてドンドン先に進んでいける。
それで歴史の教科書マンガを、1年分を1週間で読み終わっちゃう子がいてもいいんですよ。
そこから先、さらにその子がもっと歴史を学びたいと思えば、
ネットで調べたり、本を読んだりするだろうし、
遊びたいと思えば遊んでもいい。
もう世の中の仕組み自体もそう変わってきてますよね。
ただ会社に毎日来て横並びで仕事すればいいなんて時代は終わっていて、
成果を出したらそのあとは自由。
そういう時代になりつつあります。
なので、学校教育も変わって行かなきゃいけない。
できない子を拾い上げる仕組み
できる子はおもしろいコンテンツがあればドンドン進んでいける。
じゃあできない子はどうするのか?
それはね、
それこそそこが得意なのがスマホゲーム会社ですよ。
どうやって新規ユーザーを獲得するか、
どうやって新規ユーザーを離脱させないようにするか、
どうやってハマらせるか、
日々考えていますからね。
そしてネットゲームだと、どのユーザーがどこで離脱したか、
どこで止まる人が多いか、かなり正確に把握することができますよね。
だからデータ見て
「低レベル層のユーザーはここでつまづいてる」とわかったら
そこの説明を変えてやるとか、そこの前にもう1個ミッションを入れるとかして
アップデートしてあげればいい。
そうやって適切なハードルを設けてあげつつ
コインとか、キャラ集めるとか、競争的な要素を入れてあげれば
ドンドンハマって、早く上の人に追いつきたいということで
自分からやるようになると思います。
理解度を確認して能力別授業
もちろん個別にスマホで勉強させて、
それでOKというわけではありません。
一定期間後、範囲を決めて、理解度テストを実施します。
これはその人の賢さを図るようなテスト、つまり能力テストではなく、
あくまでもやった部分の理解度を図るテストにします。
そして、ちゃんと理解していた子たちは
ディスカッションしたり、探究的な授業をしたりする。
理解度が低かった子たちは基礎から復習クラスに入る。
そうやって能力別に分けていけばいい。
そうしないと、
できる子たちはもうとっくに知ってることを延々と説明されて授業なんて意味ないと思うし、
できない子たちはよくわかってないのに話し合いさせられて授業なんてつまらないと思う。
なんでもかんでも一斉授業でやらなきゃいけないというのは
悪平等でしかありません。
マンガ、ゲーム、スマホは悪くない
以上のようにちゃんと仕組みをつくってあげられれば、
マンガ、ゲーム、スマホでも十分勉強になるというか、
むしろ上手く使っていた方が効率的に勉強できるようになります。
前にTVで尾木ママこと、尾木先生が、
「本が好きな子はマンガもたくさん読む」
と言っていました。
これはその通りで、
私はビジネス書とかもたくさん読みますが、
マンガも好きです。
マンガを読まないからビジネス書を読むなんてことは全くないんですね。
世の中の大人、教師、親が、
マンガ、ゲーム、ネット、YouTubeなどを無闇に毛嫌いせず、
うまく使って行こうと考えられると
世の中もっとよくなっていくんじゃないかなと思います。